埼玉新聞

 

<新型肺炎>Jリーグ延期、連休取ったサポ残念「早く収まって」 レッズ居酒屋・酒蔵力「客入り影響ない」

  • 浦和レッズオフィシャルショップ「レッドボルテージ」で、3月14日までの浦和戦延期を知らせる看板が店内に設置されていた=26日午後、さいたま市浦和区

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止しようと、サッカー・Jリーグやラグビー・トップリーグ(TL)の公式戦の延期が相次いで決まった。サポーターらは26日、「試合に行けず寂しい」「早く問題が収まってほしい」と話した。

 Jリーグの延期決定を受けて、浦和レッズのオフィシャルショップ「レッドボルテージ」(さいたま市浦和区)では、3月14日までの浦和戦中止を来店者に知らせる看板を店内に設置した。

 来店した川口市の会社員青山修さん(59)は、26日に行われる予定だったルヴァン杯の対松本山雅戦を観戦予定だったという。「試合に行けず寂しい気はあるが、ウイルス感染が収まるまでは我慢する。今年は東京五輪もあるので、国全体で万全な警戒態勢を取ってほしい」と話した。

 浦和サポーターが集まる居酒屋「酒蔵力」浦和本店(浦和区)でも、対松本山雅戦の中止を惜しむ声が聞かれた。

 来店したさいたま市中央区の会社員加藤千賀子さん(62)は「今日、観戦するために有給休暇を取ったのに残念。楽しみは後に残しておく」と気持ちを切り替えていた。

 同店の今井俊博店長(40)は「生中継を流せないのは残念だが、今年のレッズにはみんな期待している。今は街全体が自粛ムードなので仕方がない」と話していた。

 同店では店内数カ所にアルコール消毒液を設置。従業員にも小まめな手洗い、うがいを徹底しているという。今井店長は「今後はどうなるか分からないが、現在は客入りに影響はない。早く問題が収まってほしい」と願っている。

 一方、FC東京サポーターのさいたま市の男性会社員(39)は、29日と3月8日に開催予定だったリーグ戦のホーム試合を家族4人分計8枚を購入していた。男性は「連休を取って試合を楽しみにしていたのに残念」。FC東京から代替日が決定次第、通知するとメールが届いたが、「その時に都合が合うか分からない。早く知りたい」と話した。

 熊谷市の富岡清市長は26日の定例会見で、熊谷ラグビー場でのトップリーグの試合が延期されるなど、市内で予定されているイベントに影響が出ていることについて、「政府もここ1、2週間が大切な時期としているので、やむを得ないと思う。ただ、準備をしている当事者としては少し寂しい感じがする」と述べた。

 また、市立小中学校で行われる卒業式についても、規模の縮小や時間の短縮を教育委員会で検討していることを明らかにした。

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