埼玉新聞

 

アクセル踏み間違い安全支援装置、購入費の一部を助成 狭山市が初 免許証自主返納者にスイカ入金助成も

  • 狭山市役所=狭山市入間川

 狭山市は19日、高齢運転者の交通事故防止対策として、自動車のアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時の加速を抑制する安全運転支援装置の購入・取り付け費用の一部を助成する事業を実施すると発表した。県内の自治体で同装置の助成事業を実施するのは初めて。市は新年度予算案に625万円を計上している。

 市などによると、同市内では2018年1月、駐車場で当時72歳の男性が運転する乗用車が鉄製ガードレールに衝突、運転していた男性が死亡する事故が発生している。全国でも高齢ドライバーによる交通事故が相次いでいることから、事故の防止、被害軽減を目的に実施される。

 同市内で免許証を有する65歳以上の高齢者は2万5259人。助成の対象は市内在住の65歳以上で、自動車への安全運転支援装置の購入・取り付けに要した費用の2分の1を助成する。限度額は2万5千円で1人1回限り。国土交通省が認定した装置が対象となる。

 同市はほかに、高齢者運転免許証自主返納支援事業として市内在住で70歳以上の高齢運転者のうち、自主返納者を対象にスイカ、パスモなどの交通系ICカードへの入金、購入費用を助成する。助成額は1人当たり最大1万2千円で、新年度予算案に600万円を計上している。

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