埼玉新聞

 

GACKTさん、大宮で全国ツアー 「埼玉県民専用」席を用意、「翔んで埼玉」展示 深谷ねぎにファン驚き

  • 全国ツアーを大宮ソニックシティ大ホールで開催したGACKTさん

  • 映画「翔んで埼玉」で演じた「麻実麗」の等身大パネルや祝い花が展示された

  • 等身大パネルや祝い花を写真におさめるファンら

  • 終演後に限定で深谷市の名産品「深谷ねぎ」が配布された

  • 「深谷ねぎ」を持って出演メンバーらと記念撮影をするファンら

 ミュージシャンのGACKTさんは29日、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティ大ホールで、「20th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2020 『KHAOS』」を開催した。(森本勝利)

 約4年ぶりの全国ツアーは、国内8カ所20公演で約6万人を動員予定。ソロ活動の20年を一緒に歩んできたファンへの思いを込めたオールタイムベストツアーとなっている。

 会場内には、昨年2月公開の映画「翔んで埼玉」で主演を務めたことにちなみ、様々な演出が用意された。GACKTさんの等身大パネルの横に、自身が演じた「麻実麗」のパネルを展示。さらに「麻実麗」からGACKTさんへ向けた祝い花が贈られるなど、粋な計らいも見られた。

 客席は各フロアの最上段を「埼玉県民限定最後列席」として3100円(サイタマ)で販売。入場時に配布されたルミトンライト(サイリウム)には「埼玉県民専用」の文字が刻まれていた。

 2階席最後列で鑑賞した草加市在住の浅井悦子さんは「元々ファンクラブ会員だったが、映画『翔んで埼玉』を見て、さらに好きになった。劇中で草加せんべいが登場しネタにされたことは嬉しかった。埼玉県を愛してみようと思えた」と笑顔だった。

 終演後にはダイヤモンド指定席限定の特典会を実施。GACKTさんら出演メンバーとのハイタッチを終え、喜びに浸るファンに渡されたのは、埼玉県深谷市が誇る名産品「深谷ねぎ」。深谷市の全面協力のもと、埼玉会場限定で用意された。受け取ったファンは笑顔を見せ、記念撮影でも「深谷ねぎ」を持って写るなど、「埼玉愛」を大いに感じていた。

 神川町在住の久保小百合さんは「思いがけないプレゼントだった」と驚いた様子。「映画『翔んで埼玉』も見ていたので、(深谷ねぎをもらえて)嬉しかった。良い思い出になった」と話した。

 深谷市農業振興課の小暮悟史さんは「昨年、GACKTさんに深谷ねぎのことを(SNSで)情報発信していただいた。これを機に深谷ねぎをさらに好きになってもらえれば」と述べた。

 GACKTさんはライブ中にも「埼玉ー!いけるかー!?」と呼び掛け、会場からは割れんばかりの大歓声。映画公開後初となる埼玉での凱旋ライブに、客席からは「お帰りー!」という声も飛んでいた。GACKTさんは「ただいまー!」と笑顔で返答し、さらなる盛り上がりを見せていた。

 なお埼玉公演は30日も行われる。

=埼玉新聞WEB版=

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