埼玉新聞

 

<川口いじめ>事実と異なる「いじめ捜査書類」、武南署が修正 元生徒の母親「今回も事実が書かれず」

  • いじめ被害者の母親は「警察で虚偽記載はあってはならないことだと思う」と語った=2019年12月2日、武南署前

 川口市の中学校でいじめを受けたとして男子元生徒(17)が市に損害賠償を求めている裁判で、市が証拠として提出した武南署の文書について、県警は27日、内容を修正した文書を元生徒側に開示した。

 文書は捜査に関連して担当者が記録する「管理表」。2016年12月20日、校長や市教委、武南署員、元生徒の母親が集まった会議で、元生徒が同年10月に提出したいじめに関連する暴行の被害届について、署員が説明した内容を記録したもの。

 被害届は同年3月に「元生徒がほかの部員から後ろ襟首を引っ張られ、首が締まったまま引きずられるなどの暴行を受けた」という内容だったが、文書は「(元生徒が加害者に)先に2回足蹴りにしていた事実があり、(暴行の)原因をつくったのは元生徒自身と思量された」と記載。元生徒側は「先に蹴った事実はないし、そのようなことを署員が説明した事実もない」と訂正を求め、県警は昨年12月、文書の内容を後日改めるとしていた。

 開示された文書では、署員が話した内容について「相手方の少年や関係少年を署に呼んで話を聞いた結果、シャツを引っ張ったことはあったが、それぞれの記憶もあいまいで事件化することが難しい。相手方に対して注意した」としている。

 元生徒の母親は「今回も事実が書かれていない。訂正とは認められない」と話した。

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