埼玉新聞

 

<大学入試センター試験>埼玉28会場、2万9529人が志願 初日は大きな混乱なし

  • 試験開始前、受験生に問題や解答用紙を配る監督者ら=18日午前9時すぎ、さいたま市桜区の埼玉大学

 大学入試センター試験初日の18日、県内では28会場で試験が行われ、大きなトラブルや混乱はなかった。埼玉大(さいたま市桜区)では、厳しい冷え込みの中、コートやマフラーに身を包んだ受験生が午前8時すぎから姿を見せ始めた。正門近くでは「頑張って」などとと励ましながら、会場に送り出す親などの姿もあった。

 初日は「地理歴史・公民」「英語」など。午前9時半から始まり、午後6時すぎに終了した。

 第1志望が国立大の理系学部という熊谷市の県立高校3年の女子生徒(18)は「どの科目も何とかやり切ったと思う」と振り返った。2日目は重要な理数科目だが「早く休み万全な体調で臨む」と力を込めた。

 現行のセンター試験は今回が最後で、来年から思考力重視の大学入学共通テストに切り替わる。女子生徒は「現役合格を目指している」としつつ「もし浪人になったら、その時に考えればよい」と語り、現在の受験対応に集中している様子だった。

 さいたま市の県立高校3年の女子生徒(18)は、英語のリスニング試験の解答が不安だとしつつ「苦手の数学の復習をして臨みたい」と気を引き締めた。来年からの試験制度変更については「変更対応は厳しいと思う。現役で合格したい」と本音を強調した。

 大学入試センターによると、県内を受験地とした志願者数は、昨年比918人減の2万9529人(男1万7682人、女1万1847人)。うち今年高校を卒業見込みの現役志願者は、全体の約80%の2万3642人で、浪人などすでに卒業している志願者は5887人だった。

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