埼玉新聞

 

<ラグビーW杯>埼スタが“ラグビー場”に 初めてのPV開催、4千人超が掛け声「ニッポン、ニッポン」 

  • 日本代表に声援を送るラグビーファンら=20日夜、さいたま市緑区の埼玉スタジアム

 準々決勝の日本対南アフリカ戦のPVが20日夜、さいたま市緑区の埼玉スタジアムで行われ、4298人のラグビーファンが日本代表に声援を送った。同スタジアムでラグビーのPVが実施されたのは初めて。

 蓮田市の公務員飯野宏さん(58)は「本当はサッカーファン。埼スタにレッズの試合をよく見に来ていた。友人がラグビーの面白さを教えてくれた」と話す。期待する選手は「あの足の速い2人。名前も分からないぐらい」と福岡堅樹選手と松島幸太朗選手を指名した。

 川口市の会社員藤田浩子さん(47)は自称「にわか」ファン。「イングランド対フランスに行く予定だったが、台風で中止になり残念だった」と今回はPV観戦。娘の莉緒さん(16)は「福岡選手がかっこよくて好き。トライを取ってほしい」と願った。

 草加市の団体職員篠原秀斗さん(26)は富士山をイメージしたかぶりもので応援していた。胸には「タックル・ミー(私にタックルして)」の文字。高校時代はラグビー部で汗を流し、「ロースコアで競り合って最後に勝ってほしい」と期待した。

 前半に田村優選手がPGを決めた際には大歓声。「ニッポン、ニッポン」の掛け声も響き渡り、サッカー専用スタジアムはつかの間、ラグビー場のような雰囲気だった。

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