埼玉新聞

 

死者の遺品クレジットカードで買い物、市の預貯金口座から現金引き出し横領 日高市元職員に有罪/地裁

  • 日高市役所=日高市南平沢

 日高市で昨年、外郭団体の口座から現金を引き出すなどしたとして、詐欺と業務上横領の罪に問われた、山梨県大月市、日高市元職員(48)の判決公判が23日、さいたま地裁川越支部で開かれ、岸野康隆裁判官は懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。

 判決理由で岸野裁判官は、身寄りのない死者のクレジットカードを悪用した点や自らが管理する市の預貯金口座から現金を引き出した点について、「市役所職員という自分の立場を悪用しており、悪質性が高く、常習性も認められる」と指摘。生活費のために払い戻しを受けていたなどという動機についても「身勝手極まりない」と断じ、「金額も211万円を超え、生じた結果も重大」とした。

 被告は判決後、報道陣の取材に応じ、「市民や真面目に働いている職員にも迷惑を掛けて申し訳ない。犯した罪を忘れることなく、社会貢献していきたい」と話した。

 判決によると、被告は2017年4~8月までの間、身元引受人がいないために遺体を行政で引き取った男性のクレジットカードを使って焼酎など計19点(計1万435円相当)を購入し、18年6~8月には、市教育委員会生涯学習課主査として自らが管理保管していた「日高かわせみの里ツーデーウォーク」の実行委員会と市体育協会の口座から約210万円を引き出して着服し、横領したとされる。

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