【NEOインタビュー㉓】訪問介護ステーション心の色 「利用者に価値ある場所を」 上尾市
2026年6月に上尾市に開設した「訪問看護ステーション心の色」。精神疾患に特化した専門的な支援を展開し、開業から着実に実績を積み重ねている。その大きな一歩となったのが、医療観察法に基づく指定の取得だ。高度な専門性と関係機関との緊密な連携が求められる分野にも積極的に挑戦している。
清水聡代表は「支援が難しいとされる方にこそ、積極的に手を差し伸べたい。利用者の笑顔が増えたり、作業所に通えるようになったり、一般就労を実現したりする姿を見ることが、私たちの何よりのやりがい」と語る。目指すのは、単に看護を提供するだけではなく、一人一人の可能性を広げ、その人らしい生活を支えることだ。
その理念は、働くスタッフにも向けられている。「質の高い看護を提供するためには、まず看護師自身が心身共に健康でなければならない」との考えから、週4日勤務でも正社員として働ける制度を導入。正社員としての安定した雇用環境を確保しながら、仕事と家庭、子育てを無理なく両立できる職場づくりに取り組んでいる。「看護師が安心して、長く楽しく働ける職場であることが、結果として利用者への質の高い支援につながる」。看護業界が抱える働き方の課題にも正面から向き合い、利用者とスタッフの双方を大切にする新しい組織づくりを進めている。
「地域社会の課題を解決し、業界に新しい価値を生み出していきたい」と話す清水代表。信頼できる仲間と共に、利用者にも働く人にも選ばれるステーションを目指し、さらなる挑戦を続けていく。
■私の心の支え 「期待と信頼」
起業当初の「こんな訪問看護ステーションがあったらいいな」という一人の思いは、事業の成長とともに、地域の利用者やその家族、医療・福祉関係者から寄せられる「期待と信頼」へと変わりつつある。その信頼を支えているのは、一つ一つのつながりを大切にする姿勢だ。「今は自分一人の思いではなく、私たちを必要としてくださる方々の期待に応えていく責任がある。志を同じくするスタッフや、支えてくださる経営者仲間、提携企業の存在も大きな原動力になっている」。多くの人との出会いと信頼を力に変え、さらなる成長を見据えている。








