【ねんりんピック】生涯剣士の姿見て 40人の審判団を束ねる 剣道・行田市の大澤規男審判長(66)
行田市で開かれる剣道。審判長を務めるのは、市内在住30年の大澤規男さん(66)だ。埼玉で7人しかいない最高位、範士八段を持つ。託された重責に、「これほど光栄なことはない」と言う。
選手や指導者として、第一線で活躍した。皆野町出身の大澤さんが剣道に出合ったのは、小学校5年生。県立皆野高校(県立秩父高校に統合)時代には、高校総体や国体(現国民スポーツ大会)に出場した。卒業後は県警入りし、全日本選手権に6回挑んだ。28歳だった1988年には準優勝。現在でも、県勢最高タイの成績となっている。
トップ選手を引退してからは、県警で後進を育成。定年を迎えた今でも、術科師範として指導に携わっている。少年の頃から情熱を注いできた剣道の魅力を、「『生涯剣道』といわれるように、人間性と技術の両方を高められるのが素晴らしいところ。いい時も悪い時も、乗り越えながら続けてきた」とほほ笑む。
審判団は、全員が県剣道連盟のメンバーで構成される。審判主任と審判員の計40人を選び、準備を進めてきた。「選手で出場するよりもプレッシャーがかかる。自身も稽古を積んで読む力を付けなければ、きちんとした判定はできない」と引き締める。
行田市剣道連盟会長のほか、県剣道連盟では副会長と強化委員長の要職にもあり、多忙な日々を過ごす。健康を保つため、重視するのが睡眠だ。「現役時代のように夜9時就寝はできないけれど、なるべく早く寝ることを心がけている」と注意を払う。
暮らすまちが会場となり、全国から集う選手たちには「行田の住民は人柄がいい。交流を通して、また訪れたいと思ってもらえれば」と期待。県民や市民に対しては、「年齢を重ねても剣道に打ち込み、心豊かに生きている剣士たちがいる。そんな選手の姿を、たくさんの人に見てほしい」と来場を呼びかけた。








