【ねんりんピック】鍛錬重ねて初大会 奇跡に喜び メダル意欲 空手・川口市の山口直美選手(60)
「空手は生活の一部。ずっと続けていきたい」。そう笑顔で語る山口直美選手(60)=川口市=は、高校1年生の時に「日本一になりたい」と強豪の空手道部で空手を始めた。高校時代は全国大会に出場してもすぐに負けていたが、「どうしても日本一の夢を諦めきれない」と出産の期間を除いて空手を続けてきた。努力を重ね、初めて出場した日本スポーツマスターズで形、組手共に初の日本一に輝いた時のことは今でも印象深い思い出だ。現在も「埼玉で優勝して日本マスターズに20回連続出場」「来年のワールドマスターズ出場」を目指して日々鍛錬を重ねている。
空手を長年続ける中で、向き合い方に大きな変化があった。若い頃は何でもできたが、「今は少しでも怠けるとすぐに動けなくなる」。そのような時間を重ねる中で頭も体も変わり、自分の体と話し合う力や辛抱強さが身に付き、諦めなくなった。そして、仲間との縁も大切に感じるようになった。「今は選手がみんな仲間」と、会場で仲間に会いたいという気持ちも競技を続ける原動力になっている。
普段は会社員として働く傍ら、空手の指導にも力を入れている。生徒の年代は幼稚園児から70代までと幅広い。「年齢もさまざまで一緒にできるのが、生涯スポーツである空手の魅力」。指導では「みんなから学ぶことがたくさんある」と、日々刺激や元気をもらっている。
空手は今回のねんりんピックで初の採用となった。60歳になった年に、ねんりんピックが埼玉で初開催され、空手が初採用される。「奇跡でしかない」とうれしさを感じている。そのような中で今回は、県選手団の選手兼監督として大会に挑む。普段から指導や審判をしているものの、形と組手に選手として出場し、監督も務めることは「全てを完璧にできるか、不安はある」。
それでも、優勝への強い気持ちは変わらない。健康や福祉の祭典ではあるものの、目標は「やっぱり勝負の場では表彰台の一番上に上りたい」と目を輝かせる。そしてチームとしても「全員でメダルを持って帰る」と意気込んだ。








