まさか…さいたま市内で 絶滅危惧種のヘビ2種、同じ日に同じ場所で発見 地中や物陰に隠れ、人目に触れにくい「幻のヘビ」 爬虫類探しが趣味の2人が見つける「言葉が出ないほど驚いた」
絶滅危惧種の小型ヘビ「シロマダラ」と「タカチホヘビ」が、さいたま市西区内の雑木林で見つかった。ともに県内で目撃するのは難しく、同日に同じ場所で確認されたのは希少。発見した、北区の保育士生川聡真さん(30)と高校1年西村颯介さん(16)は「まさか市内で見つかるとは思っていなかったので、言葉が出ないほど驚いた」と、うれしそうに振りかえる。
シロマダラとタカチホヘビは、ともに夜行性の無毒ヘビ。山地・丘陵帯を中心に県内にも広く分布しているが、地中や物陰に隠れる性質のため、人目に触れにくく、「幻のヘビ」とも呼ばれる。県レッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ類」に分類されている。
生川さんと西村さんは10月3日午後10時ごろ、カブトムシの幼虫採取を目的に西区の雑木林を訪れた。最初に、七色に輝く鱗(うろこ)と、尾の先まで伸びる背中線が特徴のタカチホヘビを発見。その後、100メートル圏の用水路付近を探索すると、白と黒のまだら模様が特徴のシロマダラを確認した。体長はともに20~30センチ。西村さんは「受験の合格時よりも興奮した」とほほ笑む。
県立川の博物館(寄居町)の爬虫(はちゅう)類・両生類担当の藤田宏之学芸員によると、さいたま市内でのシロマダラの生息記録は過去にあるが、タカチホヘビの目撃情報は公的な記録にない。シロマダラは室内や石の割れ目などに隠れることが多い一方、タカチホヘビは地中に潜ることが多いため、「2匹が同じ敷地内で見つけられたのは偶然とみるのが妥当。特にタカチホヘビは通常の分布から外れており、さいたま市内に自然にいたのかは断定できない」との見解を示した。
生川さんと西村さんは、もともと保育園の先生と園児の関係。爬虫類探しの趣味を通じて現在も交友が続いている。西区では過去にアオダイショウやシマヘビを目撃しているが、シロマダラとタカチホヘビの同時発見は想定外で、「ただただ驚くばかり」という。2匹を一時的に飼育、観察後、元の生息地へ返すという。生川さんは「次は県内でハコネサンショウウオを発見したい」と目を輝かせた。








