埼玉新聞

 

埼玉文学賞の受賞者決まる 小説部門で青木俊輔さん、俳句部門で渡辺みほさんが正賞 詩部門、短歌部門は準賞2人を選ぶ 過去3番目の多さ…昨年より7点増の901点が寄せられる

  • 小説部門正賞の青木俊輔さん

    小説部門正賞の青木俊輔さん

  • 俳句部門正賞の渡辺みほさん

    俳句部門正賞の渡辺みほさん

  • 小説部門正賞の青木俊輔さん
  • 俳句部門正賞の渡辺みほさん

 埼玉新聞社が制定し、埼玉りそな銀行が特別協賛する「彩の国 埼玉りそな銀行 第57回埼玉文学賞」の受賞者が決まった。正賞には、小説部門でさいたま市の青木俊輔さん(47)の「悠久の流れ」、俳句部門では桶川市の渡辺みほさん(58)の「燕尾(えんび)服」が選ばれた。詩部門、短歌部門は正賞の該当作がなく、それぞれ準賞2人を選んだ。

 「悠久の流れ」は、明治時代の鉄道橋・利根川橋梁(きょうりょう)工事を題材にした小説。志を持って難工事に挑む青年と、橋が完成すれば大打撃を受ける渡し舟の船頭。それぞれの立場から、変わりゆく時代を懸命に生きる人々の姿を描いている。「燕尾服」は、オーケストラを題材に、楽団員の日常や四季の移ろいを詠んだ20句。臨場感にあふれ、物語性の高い作品と評価された。

 詩部門の準賞には、さいたま市の新井良和さん(79)の「便箋のない封書」、戸田市の光柊橙さん(55)=筆名=の「眼鏡の大冒険」が選ばれた。短歌部門の準賞には、さいたま市の川嵜ななせさん(33)の「美術室」、春日部市の大野博司さん(51)の「夏の抜け殻」に決まった。そのほか、各部門で佳作を選出した。

 正賞の賞金は小説部門が100万円。詩・短歌・俳句部門は30万円(準賞はその半額)。授賞式は24日、さいたま市内のホテルで開かれる。同文学賞は5月1日~8月31日まで作品を募集。4部門に、昨年より7点増の901点が寄せられ、過去3番目の多さだった。

ツイート シェア シェア