埼玉新聞

 

【ねんりんピック】技と作戦、マッチさせ 毎朝100球打ち込みも 「ゲートボールはチームプレー コミュニケーション大事」

  • 狙いを定め、スティックでボールを打つ遠藤久美さん=深谷市沼尻の「すぱーく深谷」

    狙いを定め、スティックでボールを打つ遠藤久美さん=深谷市沼尻の「すぱーく深谷」

  • 【地図】深谷市(背景薄緑)
  • 狙いを定め、スティックでボールを打つ遠藤久美さん=深谷市沼尻の「すぱーく深谷」
  • 【地図】深谷市(背景薄緑)

 日本発祥のスポーツ、ゲートボール。5対5で対戦し、スティックで打ったボールをゲートに通過させるなどすると得点となる。変化する状況に応じて、ボールを自分や相手のボールに当てたり、有利な場所に転がす。常に一手先を読んで戦略を立てるところは「将棋みたい」という。

 難しいのはボールを打つ方向と距離感。力加減や手元を誤って、ボールがあさっての方向に転がってしまうと、立てた作戦も台無しになってしまう。「戦略と個人の技能が相まっていけば、うまくいくんだけど、なかなかマッチしないんだよね」

 福島県出身で、東芝の元社員。川崎市で勤務していた時は柔道に取り組み、5段の腕前。子どもたちにも指導していたという。その後、深谷工場があった深谷市内に転居し、定年を迎えた。ゲートボールと出合ったのは約20年前。地元自治会の体育部員健康増進担当として、地域で参加者を募って始めたのがきっかけだった。

 現在は毎週水・土曜日の午前中に、地元にある市営の屋内ゲートボール場に地域の仲間たちが集まり、試合形式で練習している。ねんりんピックには、この仲間たちの中からチームを組んで出場。91歳で最年長の遠藤さんは、代表も務める。「ゲートボールはチームプレーなので、コミュニケーションを取ることも大事」という。

 毎朝5時半に起きると、家の近くを散歩。約3千歩を歩いたあと、近所のコートで100球ほどボールを打ち込む。距離感や方向などをチェックするなど、フォームの研究に余念はない。さらに自宅の畑で農作業にも精を出し、市内でパソコン教室の講師も週2回務めるなど、そのパワフルな行動力には脱帽の一言しかない。

 「ゲートボールは健康管理の一端。健康でないとできないから“健康のバロメーター”みたいなものかな」と朗らかに笑った。

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