三郷市長選告示 新人4人が立候補 現職引退し混戦 財政健全化など争点化 投開票は11月1日
任期満了に伴う三郷市長選は25日告示され、いずれも無所属で、元県議の美田宗亮氏(53)=自民県連、埼玉維新推薦、元銀行員の森健太郎氏(38)、会社員の吉田護氏(50)、元市議の武居弘治氏(57)が立候補を届け出、新人4人の争いとなった。現職で5期目の木津雅晟氏(80)は今期で引退を表明し、それぞれが新たなまちの将来像を訴えている。投開票は11月1日。
県南東部に位置する三郷市は、都心から15キロ圏内のベッドタウンとして発展してきたが、中央地域の開発終了から人口は緩やかな減少傾向に転じ、過渡期を迎えている。財政の柔軟性を表す経常収支比率も100%近い数字で推移しており、財政健全化やまちづくりなどが争点になりそうだ。
美田氏は市議2期と県議3期の実績を強調。「三郷を明るくしたい。子どもたちが学校を楽しいと思える、働く世代が三郷市に帰ってきたいと思えるようなまちをつくっていきたい」と訴えた。
森氏はメガバンクなど大手民間企業で培った経験をアピール。「政治が変われば市民一人一人の暮らしが変わる。三郷の未来を市民全体で一緒によい方向へ変えていきたい」と支持を求めた。
吉田氏は外国人問題や食料自給率の低さなど、国政の課題が市政に影響していると指摘。「日本全体を守りたい。三郷市をモデルとなるまちに成長させ、市町村から国を動かしたい」と意気込んだ。
武居氏は市議を6期務めて市政の課題や問題の解決に取り組んできたと主張。「三郷をより良いまちにしたい。議員経験を生かし、10年後、20年後を見据えたまちづくりを進める」と力を込めた。
投票は11月1日午前7時~午後8時に市内37カ所で行われ、午後9時から勤労者体育館で即日開票される。
有権者数は24日現在、11万4979人(男5万7443人、女5万7536人)。
■告示日、各陣営第一声
現職の木津雅晟氏(80)が今期で引退を表明し、いずれも無所属で、元県議の美田宗亮氏(53)=自民県連、埼玉維新推薦、元銀行員の森健太郎氏(38)、会社員の吉田護氏(50)、元市議の武居弘治氏(57)の新人4人が立候補した三郷市長選。雨の中、市の未来を決める激しい舌戦がスタートした。
▽美田氏陣営は午前10時10分ごろから、新三郷駅西口のロータリーで国会議員や近隣首長らを来賓に迎え、出陣式を行った。国や県、近隣市町との広域間連携を軸に、インフラ整備や防災対策などを公約に掲げる美田氏は、現職が作り上げてきた市が大きな変革を迎えていると指摘。「やらなければならないことはたくさんある。医療や介護、教育、安全の問題も着実にこなしていきたい」と訴えた。
▽森氏陣営は午前9時45分から、つくばエクスプレス三郷中央駅ロータリーで第一声。組織や政党の支持は受けず、ボランティアや友人、元職場の同僚ら約50人が駆けつけ、初陣にエールを送った。
森氏は人口、予算の減少など市の課題に触れ、しがらみのない市政への転換を強調。民間企業での経験を踏まえ、「皆さんの生活を良くし、投資を集め、もっと魅力ある街にしたい」と決意を語った。
▽吉田氏陣営は午前から三郷駅で政策ビラを配布し、午後1時半に三郷中央駅で第一声。特定の支援組織は持たず、現役会社員として独力で戦う。「三郷にも外国人が増え、不安の声を耳にする。大きな問題はまだ起きていないが、治安維持のために今から取り組む必要がある」と強調。現役世代の負担を軽減する徹底的な子育て支援や、食料自給率の向上を目指した農業支援などを訴えた。
▽武居氏陣営は午前11時から、同市高洲の選挙事務所で出陣式を開き、医師会など4師会幹部や市議らが集まった。財政健全化を最優先に、事業の総点検や人工知能(AI)導入によるコスト削減、必要な行政サービスへの財源集中など負担の少ない行政運営を掲げる。ごみ袋有料化の阻止や医療福祉の充実などを訴え、「まだ三郷には大きな可能性がある。未来を皆さまと作り上げたい」と主張した。









