【NEOインタビュー⑨】コーニーオートパーツ 輸入車補修「最後の砦」 埼玉県・加須市
「修理工場は小さなパーツが一つ足りないだけで、預かった車を出庫できなくなる。輸入車補修の『最後の砦(とりで)』として、困り事を解決するのが私たちの仕事」。つなぎに身を包み、事務所に積まれた部品の前で力を込める。
高校時代、同級生に感化されて車好きになった。卒業後に就職した建築会社を1年で辞め、求人の看板を出していた地元の自動車整備工場へ。「良い車に乗れるかも」という軽い気持ちから始めた仕事にのめり込み、整備士の資格も取得した。
保険会社の事故調査員を経て商社系のリサイクル工場に転職。そこで輸入車の部品を扱い始めた。新規事業のリスクに及び腰になる社員が多い中、経験と資格を買われて業務を任された。北海道から鹿児島まで、車で全国を回って営業したノウハウと人脈を基に独立した。
国内で走行している車のうち、わずか3%の割合という輸入車は販売開始から10年経過すると、部品の入手が難しくなる。中古部品の場合は状態や相場も変動し、見極めが難しい。「ただ部品を調達するのではなく、ディーラーや整備工場のニーズを正確に把握し、予算と納期に見合った提案を心がけている」という。
車そのものへの造詣も深い。「例えば、米国では広大な荒野を生き抜くため、車が大型化した。仕事を続けるうちに文化にも興味を持つようになった」。今は1990年代に製造されたネオクラシックカーの維持管理に貢献したいと考え、「好きを仕事にできることに感謝し、これからも続けていきたい」と語った。
◆私を支える「パパパワー」
2022年に立ち上げた、父親の子育てを支援するボランティア団体「パパパワープロジェクト」での活動が励みになっている。一日中パソコンに向かって集中する仕事から離れる解放的な時間は「良い気分転換になり、人生に彩りを与えてくれる」という。
仕事一筋だった自身の生活を反省し、2人の娘を持つ父親として子育てに向き合おうと決意したのがきっかけ。父親同士の意見交換会のほか、地域の親子を対象とした交流イベントも定期的に開催している。協力団体も増えており、「パパパワーの活動を通じて、社会とのつながりを実感している」と語る。










