埼玉新聞

 

【NEOインタビュー⑧】Flashlight「アンダンテ」 子どもたちが自分らしく 埼玉県・鴻巣市

  • 【NEOインタビュー⑧】アンダンテ

    子どもたちと一緒に笑顔を見せる松永理佳 さん=鴻巣市人形のアンダンテ

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 鴻巣市人形のFlashlight(フラッシュライト)は、療育サービス施設「アンダンテ」で児童発達支援や放課後等デイサービスなどを実施している。新たに相談支援事業も始めるなど、積極的な活動を展開する社長の松永理佳さん(34)は「アンダンテに来る人が胸を張って社会に出て行ってほしい」と語る。

 松永さんは栃木県小山市出身。大学時代に知り合った夫と20歳の時に結婚し、卒業後は夫の家業である福祉の仕事に就いた。26歳の時に夫が心臓の病気で急逝し、大手の生命保険会社でも働いたが、「本気でやりたいのは福祉」と2021年7月に会社を設立し、22年3月にアンダンテをオープンさせた。

 対象は0〜18歳で、1日10〜15人を受け入れる。鴻巣市や北本市が中心で、加須市や羽生市の利用者も。利用者は知的障害や発達障害などさまざまだが、一人一人の発達状況や特性に寄り添いながらサービスを提供している。公共交通機関のみを使ってレジャー施設に出かけたり、毎年2回子ども食堂も開催。「子どもたちがアンダンテを第二の古里のように思ってもらえれば」と言葉に力を込める。

 施設名のアンダンテはイタリア語で「ゆっくり歩く」という意味で、一人一人自分のペースで成長していこうというメッセージでもある。会社名の「フラッシュライト」には、子どもたちを照らしたり、子どもたちから照らされるなどの意味が込められている。「子どもたちが自分らしく生きてほしいし、ぜひそういう大人になってもらえれば」と笑顔を見せていた。

◆私を支える「周囲の人々」

 自傷、他害、物壊しなどの激しい行動が非常に高い頻度で起こる強度行動障害の人を大学生時代に初めて見た時には衝撃を受けたが、後に素朴な人柄を知り、福祉の道へ進むきっかけになった。県の非常勤講師も務めており、多忙な日々を過ごしているが、心強いスタッフに支えられ、若手経営者らが集まる鴻巣北本青年会議所(JC)のメンバーも応援してくれている。「事業を始めた発起人は私だけど、ここまでやってこられたのは関わってくれた周囲の人々のおかげ。これからも生活を豊かにする福祉サービスを提供していきたい」と意気込んでいた。

【会社概要】2021年7月に会社を設立し、22年3月に療育サービス施設「アンダンテ」をオープンした。利用登録は30人。スタッフは9人で、開業時から所属するスタッフも多い。送迎サービスも実施している。鴻巣市人形2の1の67(℡048・578・4794)
【プロフィル】松永理佳(まつなが・りか) 加須市在住。中学2年生の男子と小学5年生の男子を育てるシングルマザーでもある。
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