小説の料理が給食に…“がむしゃらチャーハン”登場 駅伝を目指す中学生の青春物語、むしゃくしゃした部員が作った一品 15歳「具だくさんで塩加減もいい。原作も読んでみたくなった」
2026/10/27/09:05
読書週間(10月27日~11月9日)に合わせ、本の料理を給食で再現する「図書館リストランテ」が23日、埼玉県の春日部市立大増中学校(小川智之校長、生徒数244人)で行われた。瀬尾まいこさんの小説「あと少し、もう少し」に登場する「がむしゃらチャーハン」が提供され、生徒たちは「具だくさんでおいしい」と舌鼓を打った。
図書館リストランテは、子どもたちに給食を通じて本に興味を持ってもらおうと、2019年度に始まった。市立小中学校と義務教育学校34校を対象に、それぞれの年齢層に人気の本を選び、市教育委員会職員と栄養士が協力してメニューを考案している。
「あと少し、もう少し」は、寄せ集めの陸上部員6人が中学最後の駅伝大会を目指す青春物語。「がむしゃらチャーハン」は、大会前にむしゃくしゃした2区走者の大田が作ったチャーハンで、一緒に食べた顧問の上原先生から温かい言葉をかけられ、冷静さを取り戻した。
家にあった材料で勢いに任せて作った点を考慮し、給食では鶏もも肉、タマネギ、ニンジン、ニンニク、ショウガといった身近な具材を炒め、しょうゆや塩、コンソメでシンプルに味付けした。「具だくさんで塩加減もいい。原作も読んでみたくなった」と3年生の園田暁人さん(15)。同じく3年生の光成有栖さん(15)は「みんなで一本のたすきをつなぐ駅伝のように、いろんな食材が絡み合い、優しい味に仕上がっている」と感想を話した。
今回は、図書館リストランテの趣旨に賛同した著者の瀬尾さんから生徒たちに「学校生活を自分らしく思う存分楽しんでほしい」とのメッセージが寄せられ、各学校で展示されている。










