埼玉新聞

 

【NEOインタビュー③】Color Sensing Alliance(JCSA) アートと教育の架け橋に 埼玉県・さいたま市浦和区

  • 【NEOインタビュー③】JCSA

    Color Sensing Alliance(JCSA)の小林晶代 代表理事

  • NEOインタビュー・トプ画
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 アートで子どもたちの自己肯定感を高めたい―。「成功か大成功しかないアートクラスを通じて人間力を育む」を理念に2020年、アートと教育を組み合わせた活動を開始し、組織を設立。今年1月には、一般社団法人化した。

 好きだった英文学を学んだ大学卒業後は、IT企業と総合商社に就職。芸術とは無縁の進路を歩んできた。「趣味で少しだけ」と講座に参加していたネイルアートにはまり、ネイリストとして独立。その後、結婚・出産を経て、新居に飾る大理石のような抽象画を求めていたときに、紙にインクを垂らして作品を作り上げるインクアートの存在を知り、当時4歳の息子と取り組んでみることに。「すごいね。本当に良い」。息子が描いた作品の美しさに息をのんだ。

 自身のインクアーティスト人生をスタートさせつつ、「大人が心の底から子どもを褒めることができること」に可能性を感じ、教育を絡めたカリキュラム作りも同時進行。アートクラスの企画・運営とともに講師育成のシステムも整えた。挑み続ける中で注目が集まり、自身の作品は国内外で展示され、オルセー国際芸術賞などを受賞。教育活動も広がりを見せ、私立小学校やインターナショナルスクールでの外部講師を務め、これまでに1200人以上の子どもへ指導を行ってきた。

 今年度からは、東京都が推進する乳幼児の教育事業「すくわくプログラム」を実施する園へのサポートも開始。「大人に本気で褒められた子どもたちは自信を付け、それはやがて人間力を育む力になる。色とアートと教育の架け橋になることが目標」と語る。


◆私を支える 仲間と息子

 学問や職歴から学んだこれまでの知識や人生経験を詰め込み、走り抜けたJCSAの活動。活動内容に共感し、認定講師となった生徒たちは、「師弟」ではなく、強力な「仲間」になっている。「年齢、職業、家庭環境が異なる仲間に共通するのは『子どもたちの自己肯定感を育てたい』という思い。『想(おも)いの連鎖』が子どもたちの心に届く秘訣(ひけつ)」と声を弾ませる。

 組織設立のきっかけとなった息子の存在も大きい。5年生となった息子にとって、インクアートに触れる時間は「自分を取り戻す大切な時間」に。息子の変化は、自身の活動の希望にもなっている。


【組織概要】さいたま市浦和区の本部を拠点として、2026年に一般社団法人として設立。子どもの心や自信を育むことを目的としたアートレッスンや講師の養成を行う。今年7月18、19日には、2回目となる地元浦和区のコルソ通りで体験会を予定する。
【プロフィル】小林晶代(こばやし・あきよ)さいたま市出身。エンジニア講師、秘書などの職務経験を経てJCSAを設立。instagram(@japancolorsensing)では、日々の活動の様子をアップしている。
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