埼玉新聞

 

ランドセルを無償譲渡 川口市、困窮世帯などを支援

  • 譲渡用として市民らから寄せられたランドセル=川口市役所

    譲渡用として市民らから寄せられたランドセル=川口市役所

  • 【地図】川口市(背景薄緑)

    川口市

  • 譲渡用として市民らから寄せられたランドセル=川口市役所
  • 【地図】川口市(背景薄緑)

 川口市は孤立・孤独対策の一環として、来春小学校に入学する子どもがいる市内在住の生活困窮世帯やひとり親家庭、多子世帯などに向け、ランドセルの無償譲渡を実施する。譲渡するのは市民らから寄せられた34個の中古のランドセルで、先着順となる。1日、市ホームページなどで受け付けを開始した。

 同市が昨年10月に実施した人とのつながりに関するアンケート調査によると、「経済的に大変苦しい」とした人のうち、23・5%が「常に孤独を感じている」と回答し、経済状況別で最も高い割合となった。このことから経済状況と孤独・孤立は相関関係にあることが読み取れる。

 調査結果を踏まえ、市福祉総務課は、入学時に必要な学用品の中でも高価なものであるランドセルが必要とする家庭に渡ることで、孤立・孤独の防止を図る。社会とのつながりを実感してもらうことも狙いの一つだ。

 1日に開始した「つながるランドセル譲渡」事業は市内の学生服リユースショップ「さくらや川口店」と連携して取り組む。黒や赤、ピンク、紫、ライトブルーと色とりどりのランドセルは、傷や色落ちの有無、サイズなどのチェックを受けており、良好な状態のものばかり。ワンポイントの刺しゅうが施されたものもある。

 7月下旬に5日間、今回のランドセルを対象に、市ホームページ上で希望者を募ったが、この時は1件の相談にとどまった。そこで今回は市内133の保育所へチラシを配布し、子どもや福祉関係のイベントで実物展示を行うなど、積極的なアプローチを図る。

 市福祉総務課は「誰一人取り残さない社会を目指している。ランドセルを必要としている方がいたらご連絡ください」と呼びかけている。

 希望者は市ホームページ、QRコード、または電話で申し込む。ランドセルの在庫がなくなり次第終了となる。

 問い合わせは、同課(電話048・259・7947)へ。

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