東松山「農家キッチン三吉」8日にオープン 地元食材使った田舎料理 農家と消費者をつなぐ
地元の旬な食材を使った田舎料理を提供する「農家キッチン三吉」が8日、東松山市上野本にオープンする。農業の6次産業化や農を通じた地域活性化などをコンサルティングする「マイルストーン」社長の鈴木勝美さん(61)が自宅敷地内の倉庫を改装して開店。食を通じて直接、農家の思いを消費者に伝えようと、稲作やみそづくりなどの農業体験会も定期的に開催する。
鈴木さんは岩手県などの東北エリアを中心に農林水産業の活性化支援や食と農のアドバイザーを長年務めてきた。農産物を扱う商社や卸業者との関わりの中で感じたことは、形や色など見た目の良さで農産物が判断され、食材としての価値が消費者に正確に伝わっていないこと。「農家の人たちがどんな思いで農産物を作っているのかを買い手の皆さんにもちゃんと伝えられる機会をつくりたい。それを知った上で旬な食材を食べてほしい」と、開店を思い立った。
提供する料理は、季節の野菜を使った天ぷらがメインの定食や自家製米を使用したおむすびランチ。みそ汁は自家製みそを使用する。全国に広がる生産者とのネットワークを生かし、各地の食材を使った料理や旬のリンゴやミカンを加工した特製ジュースなども提供する。調理は栄養士の妹・政美さんを中心に地元のスタッフが担当する。
店名の三吉には「作り手と買い手、地域社会の三方が食を通して良くなる」との思いが込められている。そのため田舎料理の提供だけではなく、自宅の農地を使った稲作や野菜づくり、みそづくり、餅つき、豆腐づくり、陶芸などの体験会を定期的に開催。親交のある全国各地の農家を招いたワークショップやリモート交流なども店内で行い、生産者と消費者の距離を近づける各種イベントを実施する。
鈴木さんは「提供したいのは食と農を通じた『コトづくり』。お客さんが農業者と顔の見える関係を築いて、作り手の思いに共感していただければ。それが人づくり、最終的には地域づくりにもつながると思います」と話している。
午前11時~午後3時まで。
問い合わせは、同店(電話080・8359・1529)へ。










