喜びも苦しみもキラキラと表現したい 朗読劇「たとへば君」の森口瑶子
歌人河野裕子と永田和宏夫妻の40年にわたる愛の軌跡を描く朗読劇「たとへば君 四十年の恋歌」が、10月に東京・新国立劇場で上演される。河野役を担当する俳優の森口瑶子は「喜びも苦しみも、河野さんの人生の全てをキラキラと表現したい」と意気込みを語る。
1967年ごろに京都の大学生が集まる歌会で出会った河野と永田(本木雅弘)。やがて結婚した2人は、仕事や子育てに追われながらも互いを恋の相手として歌を詠み合い…。河野が病のため64歳で死去するまでの波乱に満ちた日々が、短歌を交えて展開する。
稽古では「実在の人物、ご家族に愛されて懸命に生きた女性を演じることの重みを強く意識している」と森口。永田から直接、河野の人となりを聞く機会があり「いろいろな事に敏感に好奇心を持って、楽しい、苦しい、寂しいを人並み以上に感じた方なんだと思った」と語る。
感性を歌に込める言葉選びのセンスにも感服したという。「私も時々、俳句を作るので『こんなオノマトペの使い方ができたら』とうらやましくなる」。短歌を読み上げる場面では「つい感情があふれて、短歌としてのリズムを保って読むのが難しい。練習あるのみです」と気を引き締めた。
8月に還暦を迎え「人生の新しいステージに入った感覚がある」。今後の目標を尋ねると「まだ心から満足のいく演技ができたことがないので、そういう瞬間があるといいな」と謙虚に語った。
朗読劇「たとへば君 四十年の恋歌」は10月28日~11月4日に東京・新国立劇場で上演














