埼玉新聞

 

【東京ウオッチ】都市の矛盾見つめ、人と自然の未来探る 現代美術家・平子雄一さんが日比谷で展覧会 いまのTokyoをつかむイベント情報(3日~11日)

  •  平子雄一さんとインスタレーション作品=東京・日比谷(提供写真)

     平子雄一さんとインスタレーション作品=東京・日比谷(提供写真)

  •  頭が樹木になっている人物などを天井からつるした作品=東京・日比谷(提供写真)

     頭が樹木になっている人物などを天井からつるした作品=東京・日比谷(提供写真)

  •  長雪恵「とある日」(2025)(提供写真)

     長雪恵「とある日」(2025)(提供写真)

  •  紅葉を演出したサンシャイン60のてんぼうパーク=東京・池袋(提供写真)

     紅葉を演出したサンシャイン60のてんぼうパーク=東京・池袋(提供写真)

  •  UGGの代表的ブーツの形をしたケーキ(提供写真)

     UGGの代表的ブーツの形をしたケーキ(提供写真)

  •  平子雄一さんとインスタレーション作品=東京・日比谷(提供写真)
  •  頭が樹木になっている人物などを天井からつるした作品=東京・日比谷(提供写真)
  •  長雪恵「とある日」(2025)(提供写真)
  •  紅葉を演出したサンシャイン60のてんぼうパーク=東京・池袋(提供写真)
  •  UGGの代表的ブーツの形をしたケーキ(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【3日(土)】

 ▽「HUMAN AND NATURE」(~18日、千代田区) 

 人間と自然の関係を問い続ける現代美術家・平子雄一さんの大規模展覧会が、東京ミッドタウン日比谷ホールのリニューアルオープンを記念し開催されている。色鮮やかな新作を含む約300点を展開する。

 湾曲した壁で四つに仕切られた会場。最初の部屋「箱庭」では、かわいらしい小さな家の形をした立体作品や、植物や動物のドローイングを展示し、人と自然との接点をさりげなく喚起する。

 続く部屋は様相が一変し、代表的モチーフである樹木の頭部を持つ人物像と共に、大型のつぼや植木鉢が並ぶ。岡山の自然の中に育った平子さんは、ロンドンの美大で学んだ。「都市にある公園に触れ、人間の都合でつくられた自然や物質の矛盾を客観的に見るようになった。その観察の積み重ねが表れたインスタレーションを展示してみた」と説明する。

 絵画作品は、荒々しい空や木々の描写を通して、人間は自然をコントロールできないと示唆しているようだ。東京を経由せずにロンドンで絵画を学んだ経験が、作品の核にあるという。「美大では作品に社会的意義を持たせるようたたき込まれたが、問題意識を押し付けたくはない。鑑賞する人それぞれ、自然との関係を発見してほしい」

 頭が樹木の人物像を猫や野菜、果物などと一緒に天井からつるした展示では「高層ビルで過ごす人々が増える都市で、大地とどう接していくのか、その未来を考えたかった」と、“地に足を着けない生き方”の意味を模索した。

 格差が広がる世界で、美術教育が富裕層に独占されつつあると懸念する。「次世代に何を残せるかが、最近は創作のモチベーションだ。どんな子どもでもアートに触れ、自分と社会、自然のあり方を考えられる環境をつくっていきたい」。隣接する日比谷公園にもインスタレーションを屋外展示し、“都会の自然”の中に平子作品を位置づけた。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【3日(土)】

 ▽「長雪恵個展 ここにあること、そこにいること」(~7日、港区)

 動物や都市に生きる人々の姿を描くアーティスト、長雪恵(おさ・ゆきえ)さんの個展が、南青山の「GARDE ART GALLERY」で開かれている。

 岡本太郎現代芸術賞の特別賞などを受賞した実力派だ。コロナ禍や自身の病気を経て、物事の捉え方が変わったという。長さんは「命はいつまであるかわからないと気がついた時、それまでの作風を覆して創作するようになった」と振り返る。

 木彩画「とある日」は、木版画の技法を用いながらも紙に刷るのではなく、彫り込んだ板そのものに色を施した。猿や羊、鳥などの動物たちを丹念に描き、みずみずしい野性の生命力を伝えている。

 油彩には「近年は街で動く人間を多く取り入れるようになった。生きていることが抱える楽しさ、つらさなどに、より敏感になったからだと思う」と語る。やわらかな色彩の「ジャンプ」は一見抽象画のような具象画。目を凝らすと、跳ぶ人々の姿が見えてくる。

 特に好きな動物という鹿のインスタレーションは“命のあり方”を問う存在感を放つ。制作の過程で余った布や革などの廃材を利用した立体作品の数々も展示。「循環する社会の中で、どんなささいなものにも価値が宿っていることを表現していきたい」

 ▽「てんぼうパーク 秋空あそび」(~11月30日、豊島区)

 秋の魅力を五感で楽しめるイベントが、池袋のサンシャイン60展望台「てんぼうパーク」で開催中だ。

 赤や黄、だいだい色に色づくもみじやイチョウの装飾で屋内に鮮やかな紅葉空間を創出。キンモクセイの香りが漂い、鈴虫の鳴き声などのオリジナルBGMが流れる。

 人工芝のエリアには、水を使わない視覚的演出による「紅葉プール」が登場。満月から紅葉が水面に舞い落ちるような情景を楽しめる。テントや人工たき火を用意し、秋のキャンプ気分を気軽に感じられる空間も。地元の知的障がい者施設で織られた温かみのあるラグも会場を彩る。

 海抜251メートルの展望台で季節の果物収穫を楽しめるイベント「季節の果物狩り体験」も開催(3日にぶどう、4日に梨、事前予約制)。収穫した果物は持ち帰ることができる。

 てんぼうパークCAFEでは、熟成焼き芋をおさつバターに仕立てたスイーツや、秋のキャンプをイメージしたホイル蒸し風のプレートなど期間限定メニューを販売。

 【10日(土)】

 ▽「UGG SEASON」(~12日、渋谷区、入場無料、事前予約制) 

 クラシックブーツで知られるカリフォルニア発のグローバルライフスタイルブランド「UGG(アグ)」のポップアップイベントが、神宮前の「WeWork Iceberg」で行われる。

 自分らしい表現や人とのつながりを提案するグローバルキャンペーン「Born to Feel」の一環。ブランドのコンセプトを感じられる体験を無料で展開する。

 注目は、3Dプリンターでブーツの代表的デザインをかたどったケーキの提供。フランス産マロンムースとキャラメルアップルのフレーバーを使い、定番の栗色に仕立てた。ほうじ茶とセットで味わえる(先着順)。

 店舗やオンラインで事前に購入したシューズに、カスタマイズでスワロフスキークリスタルを施すサービスや、プロのフォトグラファーによる撮影スポットも設置。独自のスタイルや表現を発見できる場となる。

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