埼玉新聞

 

運動神経は12歳ごろまでに決まる…子どもの能力を伸ばすスポーツクラブ “ゴールデンエージ”向けの独自プログラム、元トップ選手が指導 都内の子も含め約200人 「将来どんなスポーツでも困らない土台を」

  • 個々の目標に対して「成長できた」という達成感を重視する走力トレーニング。コーチもグッドサインで子どもたちをたたえる=18日、さいたま市南区

    個々の目標に対して「成長できた」という達成感を重視する走力トレーニング。コーチもグッドサインで子どもたちをたたえる=18日、さいたま市南区

  • 【地図】さいたま市南区(背景薄緑)

    さいたま市南区

  • 個々の目標に対して「成長できた」という達成感を重視する走力トレーニング。コーチもグッドサインで子どもたちをたたえる=18日、さいたま市南区
  • 【地図】さいたま市南区(背景薄緑)

 「ゴールデンキッズ(GK)」。運動神経や身体能力が一生の中で最も伸びるとされる9~12歳ごろ(ゴールデンエージ)とその準備期間の5~8歳ごろ(プレゴールデンエージ)の子どもたちを指す総称だ。外で自由に遊べる場所が少なくなった昨今、子どもたちの体力低下が社会問題化している。埼玉県さいたま市南区の総合スポーツクラブ「GODAI武蔵浦和」ではそんな子どもたちの能力を多角的に伸ばす独自プログラムを開発。昨年10月のオープンから1年、都内から通う子どもたちを含めて約200人が汗を流している。

■運動能力×人間性

 子どもの運動神経は一般的に12歳ごろまでに100%形成されるといわれる。「その子にとって何のスポーツが向いているか分からないからこそ、将来やりたいスポーツが見つかったときに困らない土台づくりを目指している」とチーフトレーナーの沢田早紀さん(38)。GKクラスは「将来役立つ考え方や基礎の提供」をコンセプトに中国・上海を含む国内外28カ所で展開している。レッスンは子どもの成長段階に応じて週に1回、45~80分で実施。県内ではGODAI武蔵浦和が唯一となる。

 プログラムは主に、(1)自分の思い通りに体を動かす「神経系(走る)」(2)瞬時に変わる状況に対応する「球技系(投げる・捕る)」(3)一流選手の動きをトレース(まね)する「ダンス系(リズム感)」―の3本柱で構成。単に試合の成績や技術向上を目指すのではなく、周囲への礼節や好きなことに打ち込める環境への感謝、そして何より「努力してもすぐに結果に結び付かない場合があること」を教え、「諦めずに努力し続ける心」の育成を大切にしている。

■感謝とやり抜く力

 とはいえ、国内トップレベルの元アスリートが講師陣にそろうため、「将来は○○選手のようになりたい」といったプロ志向の子どもたちが多いのも特徴。今までできなかったことが“できた”と感じられる成功体験を積み上げ、世界で通用する選手の育成にも励んでいる。

 GKクラスはあえて年齢の違う子どもたちを混在させ、学校とは異なる人間関係の中でコミュニケーション能力を伸長。レッスンの最後には必ずクラスの仲間同士で感謝の握手を交わす。沢田さんは「何か困っている子を見つけたら、自然と手を差し伸べられる子が多くなった」と目を細める。

 1年前から長男(5)が通っているという土屋隆智さん(42)は「年齢が上のお兄さんたちと一緒にトレーニングする中で、家庭でもきちんとあいさつができるようになった。将来は何でもいいので熱中できることを見つけてほしい」と成長ぶりを実感している様子。小学3年の長男(9)と1年生の長女(7)が通う知井美由紀さん(40)は「以前はだらだらと過ごすことが多かったが、今では決められた時間内に考えて行動できるようになってきた。何事も途中で投げ出さず、相手の目をきちんと見て話ができる子に育ってほしい」と笑顔を浮かべた。

 来月12日には開業1周年イベントとして親子で楽しめるGKプログラムや女子サッカーイベントなどを企画。10月期(10~12月)の無料体験も随時受け付けている。

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 GODAI武蔵浦和はさいたま市南区沼影1の23の1、JR武蔵浦和駅から徒歩約7分。問い合わせは、(電話048・633・7711)へ。

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