埼玉新聞

 

免疫の暴走抑える技術開発 多様な炎症への応用期待

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 新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ肺炎の患者の体内で免疫が暴走し、自身を攻撃して全身に強い炎症を起こす「サイトカインストーム」を抑える新しい技術を開発したと、大阪大などのチームが16日までに発表した。炎症を伴うさまざまな病気に応用できる可能性があるという。

 チームによると、サイトカインストームの特効薬はなく、免疫細胞の攻撃によるダメージで多臓器不全になって命を落とす患者は多い。

 チームは、細胞同士で情報をやりとりするために分泌するカプセル状の微粒子「細胞外小胞」を活用した。肝臓の細胞から分泌される細胞外小胞には炎症を抑える効果があると知られており、これに特定の酵素を組み合わせて効果を高め、「スプレッズ」と名付けた。

 サイトカインストームを起こしたマウスにスプレッズを投与すると、暴走した免疫細胞が肺で広がるのを抑え、炎症を引き起こす物質も減少した。分析の結果、スプレッズは肺の細胞に働きかけ、炎症を抑える物質を大量に作り出していた。

 潰瘍性大腸炎や敗血症のマウスでも同様の効果を確認した。

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