11年ぶりの5連休 今年のシルバーウィークはGW並みの混雑に 埼玉の渋滞ピークと回避法を「渋滞予報士」上野渉氏が解説
秋の大型連休「シルバーウィーク」(9月19~23日)が近づいている。今年のシルバーウィークは11年ぶりの5連休。渋滞のピーク、渋滞を回避するためのポイントをNEXCO東日本の「渋滞予報士」上野渉さん(30)にうかがった。
■渋滞のピークは下りで20日から、上りでは21~22日
NEXCO東日本、NEXCO中日本は、シルバーウィークの渋滞予測を公開した。埼玉県内の渋滞のピークは下りで20日から、上りでは21~22日にかけてと予想されている。上野さんは「今回の連休は5日間と大型です。渋滞の規模や発生回数でも、今年のゴールデンウィークと同程度になると見込まれます。また、足を伸ばして遠出する方も多いと予想されるので、都心から放射状に伸びている東北道、関越道での渋滞に注意が必要です」と呼びかける。
中でも30キロ以上の長い渋滞が発生するとされるのは、以下の4地点だ。下りの東北道・羽生パーキングエリア(PA)付近で最長35キロ、関越道・高坂サービスエリア(SA)付近で最長30キロ、上りの東北道・加須インターチェンジ(IC)付近で最長35キロ、関越道・坂戸西スマートIC付近で最長40キロ。
上野さんによると、渋滞が予想される4地点は、いずれも構造的に渋滞が発生しやすい箇所だという。「例えば、前述の羽生PA、加須IC、高坂SA付近は緩やかな上り坂やサグ(下り坂から上り坂にさしかかる凹部)、坂戸西スマートIC付近はSAからの合流地点になります」と例を挙げる。
■渋滞回避のポイント
では、渋滞を回避するためのポイントは何か。上野さんがあげたのが「ピークの回避」だ。「下りはピークの前後にあたる19、21日、上りは20日がねらい目です。渋滞は、その日の時間帯によってピークも変化します。渋滞に巻き込まれないためにも、最終日(23日)に、日帰りのお出かけをしたり、日程や利用時間を変えたりするなど、柔軟な対応が渋滞回避につながります」。
また、もうひとつのポイントとしてあげるのが、「事故の回避」だ。渋滞の発生が多くなると、渋滞末尾での追突事故が増えるという。「運転に慣れていなかったり、景色に見とれて漫然と運転したりすると、追突が起きやすいと予想されます。NEXCO東日本では、渋滞の最後尾に遭遇した場合、ハザードランプを点滅させて後続車へ知らせることを呼びかけています。事故をひとつずつ減らすために、ご協力ください」と喚起した。
■渋滞を生まないために
NEXCO東日本によると、渋滞の約7割は自然渋滞(交通集中渋滞)にあたる。となると、渋滞を生まないためには、ドライバーの協力が必要不可欠だ。上野さんは「ぜひ気を付けていただきたいのは、『車間距離』と『車線変更』です」と2点をあげる。
現在、NEXCO東日本では、前の車との距離を時間で測る「車間時間」という新たな方法を推奨している。「混雑を感じ始めたら、安全でスムーズな運転となる車間時間『2秒』と言われています」と上野さん。埼玉県警も同様の取り組みにあたる「0102運動」を呼びかけている。また、むやみな車線変更は後続車のブレーキを誘発し、渋滞の悪化につながるという。実際にNEXCO東日本の調査では、渋滞中はどの車線を走行しても目的地に着く時間はほとんど変わらないという結果も明らかになっている。
「渋滞対策は、道路会社とお客さまの掛け算です。利用者の皆さまの理解ある運転が、渋滞に巻き込まれる時間の短縮や、より早い帰宅につながります。ぜひご協力ください」。シルバーウィーク期間の詳細な渋滞予報は、NEXCO東日本ホームページから確認できる。
=埼玉新聞WEB版=










