埼玉新聞

 

滑川町長に大塚氏 一騎打ち制し再選 新コミセン整備「着実に」

  • 再選を果たし、支持者らから花束を受け取る大塚信一氏=6日夜、滑川町羽尾の選挙事務所

    再選を果たし、支持者らから花束を受け取る大塚信一氏=6日夜、滑川町羽尾の選挙事務所

  • 【地図】滑川町(背景薄緑)

    滑川町

  • 再選を果たし、支持者らから花束を受け取る大塚信一氏=6日夜、滑川町羽尾の選挙事務所
  • 【地図】滑川町(背景薄緑)

 任期満了に伴う埼玉県の滑川町長選は6日投開票され、無所属で現職の大塚信一氏(67)が、無所属新人で元町議の上野葉月氏(51)を下し再選を果たした。

 大塚氏は町課長などを経て、2022年の町長選で初当選した。今回の選挙戦ではスクールバスの導入やデマンド交通の拡大、建設計画が進む新コミュニティセンターを1期目の実績などとして強調。町議や同級生らのサポートを受けて支持を固め、自身2度目の一騎打ちを勝ち抜いた。

 大塚氏は当選決定後の6日夜、取材に「人と人とのつながりを大切に物事を行っていきたい」と述べた。

 上野氏は8月21日に出馬表明。新コミュニティセンターの建設計画見直しなどを主張したが、浸透しきれなかった。

◇滑川町長選開票結果(選管最終)
 当4220 大塚信一 67 無現
  2674 上野葉月 51 無新

■大塚信一氏

【略歴】(1)町長(2)町総務政策課長、町健康福祉課長、町社会福祉協議会事務局長(3)坂戸高(4)滑川町(5)羽尾
【公約】(1)持続可能な町づくり(2)子育て・高齢者支援を中心とした福祉の町づくり(3)安全・安心を目指した防災対策推進

■新コミセン建設「町のコミュニティの拠点としたい」

 6日投開票の滑川町長選は無所属現職の大塚信一氏(67)が、無所属新人で元町議の上野葉月氏(51)を下し、再選を果たした。スクールバスの導入やデマンド交通の拡大を1期目の実績に挙げ、幅広く支持を得た。「人と人とのつながりを大切に物事を行いたい」と強調する大塚氏。相手候補が建設の計画見直しを訴えた新たなコミュニティセンター(コミセン)には「一定の民意を得られた。着実に進める」と展望する。一方、投票率は45・06%と前回町長選(55・53%)を10・47ポイント下回り、過去最低となった。

 雨が降りしきる6日夜、同町羽尾の選挙事務所。再選が決まった大塚氏は、集まった支持者らを前に「厳しい視線で皆さんに指導してもらいながら、素晴らしい滑川町にしたい」と謝意を示した。

 大塚氏は今年3月の町議会で出馬表明した。一時は「無投票」との観測も流れたが、上野氏が8月21日に出馬表明したことで選挙戦となった。「やるしかない」。直後に、大塚氏は決意を明かした。

 1日の出陣式には自民党の国会議員や周辺首長、同級生らが応援に駆け付けた。2022年の前回町長選で、長男が大塚氏とその座を争った名誉町民の吉田昇元町長の姿もあった。

 投票数の約6割に当たる4220票を獲得しての再選。大塚氏の陣営幹部は「1期4年の行動力で公約を実現してきた。町民はその実績を評価してくれた」と分析する。

 一騎打ちとなった選挙戦では、町が建設計画を進めている新コミセンが論点の一つになった。

 前回選挙で大塚氏は、新コミセン建設を公約の一つに掲げていた。「あと2年で完成する。地域の仲間意識が薄れていく中で、町のコミュニティの拠点としたい考えだ」と説いた。当選決定後の6日夜、取材に「立地場所など基本的なことは変えないが、単価などはもう一度、職員と吟味する」と述べた。

 一方の上野氏は、新コミセン建設について「周囲が浸水想定区域内にある。いったん立ち止まり、民意を確認する」などと主張してきた。上野氏は敗戦から一夜明けた7日、取材に「新コミセン建設で論点をはっきりさせたが、投票率が低く、有権者を動かせなかった」と悔しがった。

 投票率は5割を切り、低調となった。大塚氏は投票日の雨の影響を推察するとともに、上野氏の得票(2674票)に触れ「4年間の考え方が地域に浸透しきれなかったのかもしれない」と顧みる。

 「2期目は総合振興計画を具体化していく」。中学校体育館や小学校校舎の整備推進を唱える大塚氏。民間組織「人口戦略会議」が「自立持続可能性自治体」の一つと評価する同町で、未来を支えるための高度なバランス感覚が求められる。

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