次世代につなぐシャンソン 最優秀新人賞に姫しろパンチ
29歳以下が対象の「次世代シャンソン歌手発掘コンテスト」(日本シャンソン協会主催)で今年、最優秀新人賞に輝いた姫しろパンチ。9月13日、群馬県渋川市の日本シャンソン館で新人賞受賞者4人と共にステージに立つ。「シャンソンと出合って私のように人生が変わる人がいるかもしれない。責任を持って歌いたい」と思いを込める。
コンテストには8年連続出場。今年は、愛を失った絶望を嘆く名曲「Je suis malade」を、ビロードのような声でドラマチックに歌い上げ評価された。「毎年、魂を込めて曲に向き合ってきた。悔しい思いもしたけれど、成長させていただいた」とほほえむ。
学生時代は舞台俳優を目指していたが、シャンソンに引かれ、歌うように。コンプレックスだった低い声が「かっこいい」と受け入れられたことや、越路吹雪さんを知ったことも大きかったという。「短い曲の中にドラマがあり、励まされたり救われたりしてきたので、自分の中で真実として歌える曲が多いんです」
歌い継がれてきたシャンソンは奥が深く、曲が生まれた背景や歴史を「学ぶことが楽しい」という。例えば、エディット・ピアフの代表曲「アコーディオン弾き」も「ピアフは二つの世界大戦を経験している。戦争を背景に生まれたこの曲は、真っ向から戦争反対と言ってはいないけれど、戦争に翻弄された女性の歌になっていて…」と、一曲一曲に心を巡らせ、歌唱を磨く。時には自ら訳詞を手がけることも。「同世代や下の世代にも伝わるような言葉で歌うことも大事にしたい」
姫しろパンチと小坂部真侑、2つの名前で活動する。9月のコンサートに一緒に出演する4人は「音楽に真剣な仲間たち」だ。「フレッシュにステージを盛り上げたい」と笑顔がはじけた。













