消えるプール授業…公立中18%が未実施に 353校中64校で水泳授業なし 老朽化49校、未設置15校が理由 一方で民間・公営施設を活用する学校も3年で7.9%から15%に倍増 埼玉県教委調べ
水泳の実技授業を廃止する学校が全国的に増えている。埼玉県教育委員会によると、2025年度の調査結果では、さいたま市を除く公立中学校353校中、水泳実技未実施学校は64校で、未実施率は18・1%。理由は施設の老朽化によるものが49校、残り15校はプールを設置していない学校だった。県内も水泳実技授業の未実施学校は増えているが、民間や公営の施設を活用する事例も増えている。
県教育局保健体育課によると、水泳の実技を実施していない公立中学校は23年度が356校中で59校(未実施率16・6%)、24年度は356校中で62校(同17・4%)だった。一方で、民間施設や公営施設を活用する事例は増えており、23年度は28校で7・9%、24年度は41校で11・5%、25年度は53校で15・0%と増加傾向にあるという。
深谷市は市立常盤小学校で25年度から、市内で初めて同市原郷の民間施設サンラインスポーツクラブのプールを活用した水泳授業を開始。インストラクターによる専門的な指導を受け、泳力向上に加え、気候条件に左右されることなく、安定した気温、水温の中で授業ができ、学校プールの維持管理経費削減と教職員の負担軽減にもつながった。
本庄市は今年5月、市内の小学校全12校の屋外プールを統合し、屋内温水プールを備えた複合施設について、同市児玉町蛭川の共和公民館跡地に新たに建設すると発表。29年9月の供用開始予定で、天候に左右されることなく、年間を通じて水泳の授業の計画的な実施が可能になる。市によると、市内の小学校の屋外プールは老朽化が進み、維持保全が課題になっていた。さらに近年は夏の猛暑化で、屋外での水泳授業には児童の健康管理に配慮が必要という。
同課によると、和光市で一部の小学校の水泳授業利用も前提に複合施設を建設した例はあるが、昨年4月現在で小学校全校の水泳授業を行うために公営プールを建設する自治体は県内で初めてという。











