「こんなこといいな」頭の中で歌いながらマッサージ…突然倒れた客に駆け寄った店員の女性 理学療法士を目指す19歳、テンポは「ドラえもんのうた」が理想と教わっていた 後日、男性の社会復帰を知らされ「役立ってよかった」と一安心
2026/08/14/08:47
飲食店内で心肺停止状態になった男性客に適切な救命活動を行ったとして、さいたま市南消防署は12日、川口市の大学2年土田彩乃さん(19)に表彰状を贈呈した。土田さんは、小学校の救命講習で教わった「ドラえもんのうた」の曲調とテンポに合わせて心肺蘇生を行うなどで救命率を上げ、男性の早期社会復帰に大きく貢献した。
同署によると、4月8日午後6時20分ごろ、JR武蔵浦和駅近くの飲食店に妻と来店した50代男性が突然倒れて心肺停止状態になった。同店でアルバイト勤務中だった土田さんら従業員は、119番通報や声かけなどの救命活動を連携して実施。土田さんは駅前に設置されている自動体外式除細動器(AED)を調達後、男性への心肺蘇生を率先して務めた。
理学療法士を目指している土田さんは、小、中、高校在学時に教わった心肺蘇生法を明確に覚えていた。「心臓マッサージのテンポ(1分間に100~120回)は、『こんなこといいな できたらいいな』のドラえもんのうたが理想」と教わったのを思い出し、頭の中で歌いながら、適切な速さと強さでマッサージを継続させた。
後日、男性が社会復帰したことを知らされた土田さんは、「これまでの学習が役立ってよかった」と一安心。同署の古屋美智子署長から表彰状を受け取り、「道端などで同じような状況に遭遇したとしても、今回の経験を生かし、迷わず動けるようにしたい」と笑顔で語った。
古屋署長は「土田さんの勇気ある行動は、傷病者の命をつないだだけではなく、男性の家族や周りの方々の日常生活も救ってくれた」と感謝した。











