埼玉新聞

 

【独自】村山談話を機に「侵略」削る 終戦50年の国連安保理声明

  •  1995年8月15日、戦後50年談話を発表する村山富市首相=首相官邸

     1995年8月15日、戦後50年談話を発表する村山富市首相=首相官邸

  •  1995年8月15日、戦後50年談話を発表する村山富市首相=首相官邸

 【ロンドン共同】国連安全保障理事会が1995年8月15日に採択した第2次大戦終結50年の議長声明から、中国が提案した「侵略」の文言が削られたのは、村山富市首相(当時)が直前に「植民地支配と侵略への反省とおわび」を明記した談話を発表したことが契機になっていた。13日までに機密解除された英外交公電に経緯が詳述されていた。

 「侵略」は日本の戦争責任を想起させ、中国が盛り込むよう執拗に要求していたが、公電によると、「村山談話」の発表後に態度を軟化させた。削除されていなければ日本にとり外交的な打撃となった可能性がある。公電は中国が歴史認識の問題を追及するだけでなく、日本の安保理常任理事国入りを妨害する意図があった可能性が高いと分析した。

 議長声明は終戦50年を記念し、国際社会のメッセージとして出された。安保理決議と異なり法的拘束力はない。戦争犠牲者に敬意を表し、世界平和を求める内容だった。

 公電によると、採択前日の14日の非公式協議で中国が声明案の「壊滅的な戦争」を「壊滅的な侵略戦争」に変更するよう突然提案した。

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