寄居町長に峯岸氏 一騎打ちを制し再選 現町政の継続“信任”「一定以上の評価は頂けた」
任期満了に伴う寄居町長選は9日投開票され、現職の峯岸克明氏(60)=自民、公明推薦=が、新人の尾形慎哉氏(49)を破り、再選を果たした。
前回、前々回と無投票が続き、12年ぶりとなった選挙戦。峯岸氏は1期目で実績を上げた企業誘致をさらに推進し、町民の所得を向上させて経済の好循環を生み出すことなどを訴えた。現職の強みを生かし、広く支持を集めた。峯岸氏は当選の一報を受け、「寄居町を次の成長へ、豊かにできると思っている」と支持者に2期目の抱負を述べた。
尾形氏は「挑戦者」として町政の転換を訴えたが、正式な立候補表明が告示の2週間前と出遅れ、知名度を広げることはできなかった。
当日有権者数は2万6443人(男1万3197人、女1万3246人)。投票者数は9180人(男4541人、女4639人)。投票率は34・72%(男34・41%、女35・02%)で、12年前の51・87%を17・15ポイント下回った。
◇寄居町長選開票結果(選管最終)
当 6866峯岸克明 60 無現(自民、公明推薦)
2212尾形慎哉 49 無新
(無効 102)
■峯岸克明氏
【略歴】(1)寄居町長(2)町議会議長、県町村議長会長、関東町村議会長(3)日本大学法学部(4)寄居町(5)桜沢
【公約】(1)企業誘致による経済の好循環実現(2)教育環境の充実(3)少子化対策、現役世代支援(4)健康長寿の実現(5)防災減災
※略歴は(1)職業または肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ
■「2期目でしっかり形にしていく」
任期満了に伴う寄居町長選は9日投開票され、現職の峯岸克明氏(60)=自民、公明推薦=が、新人の尾形慎哉氏(49)との一騎打ちを制し、再選を果たした。無投票が続き12年ぶりとなった選挙戦は、峯岸氏の圧勝で現町政を町民が“信任”する形に。その一方で、投票率は12年前と比べて17.15ポイント減の34.72%と低迷した。
9日午後9時40分ごろ、峯岸氏の選挙事務所へ早々に当選の知らせが入ると、詰めかけた支持者らに笑顔が広がった。峯岸氏は「4年前は無投票で政策を十分に訴えることができなかったが、(今回は)4年間で取り組んだ政策をじっくり訴えることができた。1期目で土台をつくった事業を2期目でしっかり形にしていく」と抱負を述べた。
対立候補の3倍以上の得票を得ての当選。取材に対し、峯岸氏は「一騎打ちだと批判票が出るが、明確な差が出た。一定以上の評価は頂けたと思う」。一方、町選管によると、投票率は1994年以降で過去最低に。峯岸氏は「町を二分するような明確な争点がなかった」とし、盛り上がりに欠けた背景を推し量った。
告示の直前まで峯岸氏以外の出馬の動きがなく、無投票ムードが漂う中、尾形氏の出馬表明で一転して選挙戦に。しかし、移住者の尾形氏は知名度が低く、準備不足も影響して最後まで名前を広く浸透させることができなかった。それに対し、峯岸氏は現職の強みを生かして幅広く支持を固め、選挙戦を優位に展開していた。
選挙戦で、峯岸氏は企業誘致を進めてきた4年間の実績をアピール。2期目も企業誘致を推進し、現役世代の所得を増やして経済の好循環を生み出すことを訴えた。
その一方で、寄居町でも人口減や少子高齢化が進む。近年改善が進んでいるものの、空き家率は県内の自治体の中でも高い。シャッター街となった中心市街地を嘆く町民の声もある。今後は経済の好循環を町の活性化につなげていくことも課題だ。
その中で、長年の懸案となっていた寄居駅前の旧商業施設の空き店舗に活用の動きが出ており、今後の動向が注目されている。











