埼玉新聞

 

ねんりんピック開催まで100日切る 開催地・川口市で高まる健康マージャン熱 生きがいづくりのツールに

  • 初心者対象の教室で健康マージャンを楽しむ参加者ら=7月3日、川口市青木の青木会館

    初心者対象の教室で健康マージャンを楽しむ参加者ら=7月3日、川口市青木の青木会館

  • 初心者対象の教室で健康マージャンを楽しむ参加者ら=7月3日、川口市青木の青木会館

 「第38回全国健康福祉祭埼玉大会」(ねんりんピック彩の国さいたま2026)の開幕まで100日を切った。11月7日から始まるねんりんピックでは高齢者を中心としたスポーツや文化種目の交流大会を実施。県内24市町が会場地となり、「健康マージャン」開催地の川口市では初心者対象の教室を開くなど、健康マージャン熱が高まっている。捨て牌(ぱい)の選択や役のつくり方などで思考力を養い、指先を使う健康マージャンは健康の維持、促進への効果が期待され、注目度は増しそうだ。

■高齢者の関心高く

 7月上旬、川口市の青木会館にマージャン卓が16台並んだ。市などが未経験者を対象に開いた教室は、参加希望者多数のため枠を拡大するほどの盛況だった。市長寿支援課によると、2日間で午前、午後の計4部開催し、参加者総数は239人。最高齢は89歳で、最年少は10歳。年代別では82人の60代が34・3%で最も多く、70代が73人(30・5%)で続き、高齢者の関心の高さがうかがえた。

 教室では、プロの雀士が講師を務め、牌の種類や組み合わせ方を説明。その後参加者たちは実際にマージャンに挑戦し、講師たちが各卓を回りながらアドバイスした。

 各卓とも初対面の人ばかり。初めは緊張気味だった参加者たちも対局が進むにつれて会話が生まれ、アガリの人が笑顔を見せるなど雰囲気が和んでいった。市内に住む無職女性(76)は「しゃべりながら楽しくできた。家の中にいるよりいい。脳の活性化にもなる」と声を弾ませた。

■イメージ向上

 県麻雀段位審査会によると、健康マージャンは「お金を賭けない」「お酒を飲まない」「たばこを吸わない」の「3ない」を基本とし、年齢や経験を問わず、安心して楽しめると定義。地域とのつながりや生きがいづくりの側面もあり、活動はシニア世代を中心に広がっている。

 川口オートレース場の向かいにある「ささき商事」はマージャン卓や関連商品の販売、修理などを手がけ、売上額で業界国内トップ規模を誇る。創業は1971年。50年以上にわたりマージャン界を支えてきた。

 チーム対抗戦によるプロリーグがインターネットテレビで放送されるなど、競技の魅力が向上。健康マージャンの浸透もあり、佐々木一春社長(55)は「以前に比べてマージャンのイメージが良くなっている」と変化を実感する。全自動マージャン卓の人気価格帯は10万~30万円台で、個人宅や福祉施設用の購入が約半数を占めているという。

■プロも熱気に一役

 ねんりんピックの健康マージャンは11月8、9日に、市立戸塚スポーツセンターで行われ、都道府県や政令指定都市単位による4人編成のチームで順位を競う。会場では、川口市出身の菅原千瑛さんらプロ雀士4人による解説トークショーや、プロ雀士との対局(要事前申し込み)などを予定している。

 ねんりんピック彩の国さいたま2026川口市実行委員会事務局の市長寿支援課は「健康マージャンは高齢者の健康の維持、促進、外出機会の創出にもつながる。市としても盛り上げていきたい」と関心の高まりに期待する。

 60歳以上の市内在住者が利用可能な老人福祉センター「たたら荘」と「は~とふる鳩ケ谷」の全11施設のうち3施設にマージャン卓が導入済みで、利用者からの評判は上々。たたら荘に新たに別の四つのマージャン卓が設置され、愛好家の輪はさらに広がっていきそうだ。

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