埼玉新聞

 

農業インフラの被害2千カ所に 熊本地震、水路やため池で深刻

  •  地震によって崩れた熊本県氷川町の用水路=2日

     地震によって崩れた熊本県氷川町の用水路=2日

  •  地震によって崩れた熊本県氷川町の用水路=2日

 熊本県で、地震による農業インフラ設備の被害が約2千カ所に上ることが6日までの県の調査で分かった。農業が盛んな八代市などで、命綱となる水路やため池が深刻な打撃を受けた。水が行き渡らなくなった田んぼは干上がるしかなく、関係者は「このままでは今年の収穫は絶望的」と危機感を募らせている。

 全容把握には時間がかかっており、今後件数は増加するとみられる。そのほか、田や畑を含む農地は約400カ所で被害が出た。作物別では、ナシやブドウ、ショウガや大豆など幅広い作物に影響が及んだ。特産品のイ草関連では、作業場や倉庫が倒壊したとの報告もあった。

 農林水産省によると、2024年の熊本県の農業産出額は4116億円で全国6位。25年産の出荷量が全国1位のトマトは、冬から春の収穫に向けて苗を植える準備期に当たる。コメの生産も盛んだ。

 政府は支援に乗り出す構えで、鈴木憲和農相が6日午後、八代市や宇城市の被害状況を視察する。

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