埼玉新聞

 

外来種と希少種の動植物を「かるた」で紹介 川越女高生 子どもらに伝える 生態系の保全や生物多様性

  • 上・「外来種希少種かるた」を作成した川越女子高校生物部の部員=17日午後、川越市内 下・川越女子高生物部員とかるたを楽しむ児童=17日午後、川越市内

    「外来種希少種かるた」を作成した川越女子高校生物部の部員

  • 上・「外来種希少種かるた」を作成した川越女子高校生物部の部員=17日午後、川越市内 下・川越女子高生物部員とかるたを楽しむ児童=17日午後、川越市内

    川越女子高生物部員とかるたを楽しむ児童=17日午後、川越市内

  • 川越女子高生物部員が作成した「外来種希少種かるた」

    川越女子高生物部員が作成した「外来種希少種かるた」

  • 【地図】川越市(背景薄緑)

    川越市の位置

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  • 川越女子高生物部員が作成した「外来種希少種かるた」
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 川越市六軒町の県立川越女子高校の生物部が、日本に生息する外来種と希少種の動植物を紹介した「かるた」を作成し、市内の学童クラブに寄贈した。生態系の保全や生物多様性について子どもたちに考えてほしいと、絵札のイラストを描いたり読み札の文言を考案したりして完成させた。同部は「生き物の名前を楽しく覚えてほしい」としている。

 「外来種希少種かるた」は絵札と読み札のいずれも36枚。赤色の札が外来種(21種類)、緑色の札は希少種(15種類)として分けてある。

 県のレッドリストで準絶滅危惧種とされる県のチョウ・ミドリシジミなどの希少種や、在来のカメの脅威となる外来種のミシシッピアカミミガメなどを、1枚につき1種類ずつ取り上げた。

 絵札には部員が色鉛筆などを使い、それぞれのタッチで動植物のイラストを描いた。裏面には原産地や個体の特徴などの情報を記載した。〈魚なのに/うろこがない!?/ムサシトミヨ〉〈河川敷で/大量発生/オオキンケイギク〉といった読み札の文言も部員が考案した。

 同校生物部は1~3年の19人。準絶滅危惧種ヌカエビや特定外来生物クビアカツヤカミキリなどの調査研究に当たっているほか、県内の高校8校でつくる研究グループ「チームアライグマ」に所属。外来生物に関する問題や生態系保全、生物多様性の啓発活動に取り組んでいる。

 こうしたテーマについて同部は「小学生への啓発が重要」と考えた。2022年から作成を始めたのが、かるただ。

 当初は絵札を印刷した名刺の用紙にフィルム加工を施し、イベントなどで児童らに披露していた。社会貢献活動を目的とする部活動をサポートしている三菱UFJ銀行の支援を受け、本格的なかるたとして完成にこぎ着けた。

 かるた作りは代々の部員に受け継がれてきた。部長で3年の野中和奏さん(18)は「札を入れる箱まで作ってもらい、形になったことがうれしかった。先輩たちのことも考えた」と振り返る。副部長で3年の小池ひかるさん(18)は「絵札を取ったら、裏に書いてある生き物の情報も読んでほしい」と促す。

 17日午後には同部8人が、同市郭町1丁目の市立川越小学校の学童クラブを訪れ、児童にかるたを寄贈した。

 児童と部員は10人ほどのグループに分かれ、教室の床に敷いたござの上で車座になり、絵札を囲んだ。部員が読み札を読むごとに、児童が目で絵札を追い、手を伸ばしていた。

 小学3年の男子児童は「自分が知らなかった外来種や、数の少ない生き物を知ることができた」。3年の女子児童は「外来種がいっぱいあって、いろいろと知ることができた」と話した。

 かるたは市内32の学童クラブに寄付。川越小を訪問した同部顧問の松田麗教諭は「子どもたちが楽しんでいる場を見届けることができた。感無量だ」と話していた。

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