埼玉新聞

 

体へ悪影響…埼玉で“PFAS”大幅に超過 事業所周辺の8カ所を調査、7カ所で判明 最大12倍の濃度 さらに地下水下流側500メートル圏内で調査へ 健康への影響は

  • 【ちなみ】水道・蛇口=生活、暮らし、水イメージ

    水道水のイメージ

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 埼玉県熊谷市妻沼の防災設備会社「能美防災妻沼東事業所」敷地内の地下水などから、国の指針値を大幅に超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、熊谷市は29日、同事業所の周辺で行った追加の水質調査結果を発表。対象となった井戸8カ所のうち、7カ所で1リットル当たり50ナノグラムの国の指針値を超えていることが分かった。

 3回目の追加調査は、前回超過が判明した井戸からさらに地下水流向の下流側半径500メートル圏内で、5月20日~6月10日にかけて実施。検出されたのは指針値の約12倍となる1リットル当たり580~53ナノグラムだった。市環境政策課によると、飲用に使われている井戸はなく、健康被害の報告もないという。

 同課は今回、指針値超過が明らかになった井戸よりも東や南東のさらに地下水流向の下流側500メートル圏内で、井戸の利用実態と水質を調べる方針。

■埼玉で“PFAS”大幅に超過 事業所敷地内の地下水などから(以下4月23日配信の記事)

 熊谷市は22日、同市妻沼の防災設備会社「能美防災妻沼東事業所」敷地内の地下水などから、国の指針値を大幅に超える有機フッ素化合物(PFAS)が検出されたと発表した。PFASは体内に取り込まれると健康への悪影響が懸念されるとして、欧州などで規制の強化が進む。市は水道水から基準値を超える値は検出されておらず、安全だとしている。

 市環境政策課によると、同事業所が2025年10月、土壌汚染対策法に基づく土壌調査を実施し、1リットル当たり2・2ミリグラム(基準値は同0・8ミリグラム)のPFASを検出。今年2月の追加調査で、敷地内の地下水から指針値の864倍となる同4万3200ナノグラム(指針値は同50ナノグラム)が検出された。周辺河川の調査も今月7日に行い、3カ所のうち1カ所で指針値の2倍超となる同110ナノグラムのPFASを検出。法律などによる規制はないが、同事業所放流口の排水からは、25年6月の調査で同1100ナノグラムが検出された。

 同事業所は1974年からPFASを含む泡消火剤を使用し、法改正に伴いPFOSを含有する薬剤は2006年以降、PFOAを含むものは16年以降は使っていないとしている。市は地下水の下流側に当たる同事業所南東側500メートルの範囲で、井戸水を利用している住民に対し、安全が確認されるまでの間は飲用を控えるように呼びかけ、代替水を無償で手配する。

 問い合わせは、同課(電話048・536・1548)へ。

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