【Tokyo とことこ散歩】地下鉄と魔女の世界を探索 葛西、旧江戸川望む丘
東京メトロ東西線葛西駅の周辺(東京都江戸川区)には、全国的に珍しい、地下鉄に特化した博物館や区ゆかりの児童文学作家角野栄子さんの文学館がある。緑豊かな公園も広がる街を巡った。
駅の高架下の「地下鉄博物館」へ。地下鉄の歴史や技術を体験しながら学べる。日本初の地下鉄車両1001号車は、国の重要文化財に指定されている。1927年の浅草―上野間の開業から約40年活躍し、引退後開業時の姿に復元された。内装は木目が見えるが鋼鉄製だといい、「全鋼製車両の先駆けです」と同館業務課長大久保光一さんが解説してくれた。
大人も子どもも夢中になる「千代田線運転体験シミュレーター」は実物を模した運転台を採用し、車両の揺れも体感できる本格派だ。左右のハンドルを操作すると走行時の映像が連動。速度調節し、ブレーキをかける。
駅前からバスで10分ほど移動し、なぎさ公園に着いた。「魔女の宅急便」で知られる角野栄子さんの世界観を発信する「魔法の文学館」が小高い丘に立つ。角野さんは3~23歳まで江戸川区で過ごした。
白い外観の建物内に入ると、角野さんが好きな「いちご色」の世界が広がった。1階は「魔女の―」の舞台、「コリコの町」をイメージし、本棚や壁面は三角屋根や煙突の形をしている。
2階の「栄子さんのアトリエ」は角野さんの自宅兼作業場をイメージした空間。「魔女の―」第1巻の手書き原稿や、自筆のメモやスケッチの展示に思わず見入った。
同館は角野さんの著作を含む約1万7千冊を所蔵。本は分類せず、自由に閲覧できるようにした。「宝探しをするように本と出合って」という角野さんの思いが生かされているという。
館を出て公園の「展望の丘」へ。同区で最も標高が高いという海抜13・5メートルの地点から、旧江戸川を一望でき、爽やかな気分を味わった。
【ちなミニ】文学館の「カフェ・キキ」の人気メニューはご飯が猫形をした「JIJIカレー」。















