埼玉新聞

 

教員免許がなくても受験可能 さいたま市教委 小学教員試験、社会人が対象 合格後、最大2年の間での免許取得が条件

  • 【役所】さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

    さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

  • 【役所】さいたま市役所=埼玉県さいたま市浦和区常盤

 さいたま市教育委員会は、2027年度採用のさいたま市立学校教員採用選考試験を実施し、4月6日から志願受け付けを始める。小学校教員を志す社会人を対象に、免許取得前でも受験可能な「プレ・ライセンス特別選考」を新設。豊富な経験や知識、専門性を有する人材を登用することで小学校教員を志望する社会人の門戸を広げ、挑戦しやすい環境を整えたい狙いがある。

 市教委教職員人事課によると、対象は小学校教員免許を持たず、社会人経験3年以上の人。合格後、最大2年の間での免許取得が条件だ。これまで中学校、高校、中等教育学校の区分では、受験教科の教員免許を持たない社会人を対象とした「パイオニア特別選考」を行っていて、小学校教員向けの特別選考は初。同課の担当者も「教員を志すには免許取得というハードルがある。『先生になりたい』と、挑戦する気持ちがある人がすぐに受けられるのが大きなメリット」と力を込める。

 同じような選考方法は県でも。県公立学校教員採用試験で教員免許の有無を問わず社会人が受験できる「セカンドキャリア特別選考」を24年度採用から導入。県教育局教職員採用課によると、通算5年間以上民間企業などで本採用された経験のある人に加え、27年度採用からは継続し3年以上勤務した人も対象になる。免許がない人は合格後2年以内の取得が必須なのは同様で、県の場合は小学校教員だけでなく中学校、高校教員など全志願区分で受験できる。

 さいたま市立学校の採用試験ではほかに、育児や介護などで学校現場を離れた教員の復職制度「ティーチャー・リターン選考」の時期を見直す。即戦力となる人材確保を目的に26年度採用から導入。初年度は採用選考試験後の11月に行ったため、校長らの管理職を除き受験対象の教科などを絞らざるを得なかったが、今回は一般の採用選考試験と同時期に行われることで志願区分、教科に制限がなくなる。

 採用見込み数は全体で213人で前年度比17人減少。主な志願区分では小学校教員、中学校・高校・中等教育学校教員がいずれも90人で、10人ずつ減る。理由について、竹居秀子教育長は24日の定例会見で「26年度採用で一定数を前倒し的に確保できたこと、直近の退職見込み数や児童・生徒数の推計を総合的に勘案した」と説明。「引き続き、計画的な人員確保に努めていく」と述べた。

ツイート シェア シェア