埼玉新聞

 

高2死亡…高校グラウンドで生徒ら運転、横転した車に挟まれる 学校の安全対策など求め、保護者有志が要望書 学園側は受けず「マスコミが来た。静かな場で話し合いを」 保護者側「今後も訴え続ける」

  • 署名欄を切り取られた要望書を持つ埼玉栄高校保護者有志の代表

    署名欄を切り取られた要望書を持つ埼玉栄高校保護者有志の代表=12日、さいたま市大宮区上小町の佐藤栄学園

  • 乗り上げた軽乗用車を捜査員が調べる=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区

    乗り上げた軽乗用車を捜査員が調べる=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区

  • 乗り上げた軽乗用車=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区

    乗り上げた軽乗用車=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区

  • グラウンドののり面に乗り上げた軽乗用車=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区

    グラウンドののり面に乗り上げた軽乗用車=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区

  • 【地図】さいたま市西区

    さいたま市西区の位置

  • 署名欄を切り取られた要望書を持つ埼玉栄高校保護者有志の代表
  • 乗り上げた軽乗用車を捜査員が調べる=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区
  • 乗り上げた軽乗用車=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区
  • グラウンドののり面に乗り上げた軽乗用車=2024年11月17日午後0時40分ごろ、さいたま市西区
  • 【地図】さいたま市西区

 さいたま市西区西遊馬の私立埼玉栄高校のグラウンドで2024年11月16日夜、同校生徒らが軽乗用車を運転し、横転させて助手席の男子生徒=当時(17)=が死亡した事故で、同校保護者有志が12日、学校の安全対策の説明などを求めて、同校を運営する学校法人佐藤栄学園の田中淳子理事長宛てに要望書を提出した。同学園は要望書を受け取らなかった。

 5日に卒業式を終えた高校3年男子生徒2人の保護者が有志の代表として同市大宮区上小町の同学園を訪れた。男子生徒は事故で亡くなった男子生徒と同じ陸上部に所属し、親友だったという。要望書には生徒や卒業生、保護者など学校関係者らが賛同し、423人の署名が集まった。

 保護者2人が同学園に要望書を手渡すと、学園側は受け取りのサインはしたものの、サインをした部分を手で切り取り、要望書を受け取らなかったという。

 保護者は「自分たちの気持ちは受け取ってもらえなかった。学校を責めているのではなく、新入生のためにも、どのように安全対策をしているのか具体的に説明してほしい」とし「今後も訴え続ける」と話した。

 要望書の提出に立ち会った同学園の高田直芳常務理事は「マスコミは同行しない約束をしていたが、多くのマスコミが来た。静かな場で話し合いを進めたいと思ったので、仕切り直しの意で要望書を切り取った」と説明し「日を改めて、2人だけでお越しいただき、要望書についてしっかりお話を聞きたい」と話した。

■どんな事故だった 助手席側を下に横転、後部座席の2人が加勢か(以下2025年11月4日配信、書類送検前の記事)

 さいたま市西区西遊馬の埼玉栄高校のグラウンドで2024年11月16日夜、同校の生徒らがグラウンド整備用の軽乗用車を運転し、横転させて助手席の男子生徒=当時(17)=が死亡した事故で、県警は近く、運転していた男子生徒(17)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、さいたま地検に書類送検する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、車両管理に不備があったとみられ、埼玉栄高校を運営する学校法人佐藤栄学園側を業務上過失致死の疑いで捜査している。

 事故は昨年11月16日午後11時半ごろに発生。書類送検された男子生徒が運転する軽乗用車がグラウンド脇にあるのり面に乗り上げ、助手席側を下に横転した。助手席と後部座席に計3人の男子生徒が同乗しており、死亡した男子生徒が助手席の窓から身を乗り出していたため、車体と地面に体を挟まれたとみられる。男子生徒は頭を強く打って死亡した。後部座席の男子生徒1人も軽傷を負った。

 捜査関係者によると、県警は運転していた男子生徒を過失致死傷容疑で書類送検するとともに、遺族側からの告訴に基づき傷害致死の容疑で書類送付する。後部座席に同乗していた男子生徒2人を運転していた生徒の行為に加勢したとして、現場助勢容疑で書類送付する方針という。

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