「苦渋の決断」…埼玉にある短大が募集を停止へ 幼児教育などを学ぶ子ども学科のみの山村学園短期大学 背景に18歳人口の急激な減少、保育・教育・福祉分野を目指す志願者の激減、四年制大学の志願者の増加
山村学園短期大学(鳩山町石坂)を運営する学校法人山村学園は6日の理事会で、2027年度以降の同短大の入学者募集を停止することを決めた。幼児教育などを学ぶ子ども学科のみの単科の短大だが、社会環境の変化から定員割れが続いており、「苦渋の決断」としている。
同短大は1989年に山村女子短大として開学し、2002年に現在の校名に変更。その後、キャリアコミュニケーション学科の学生募集を停止し、15年から保育学科(現在の子ども学科)のみとなった。卒業生は累計で4千人余り、子ども学科(保育学科を含む)だけでも1500人以上の卒業生を輩出し、県西部を中心に保育や福祉の分野で貢献してきたという。
しかし、23~25年度は入学定員100人に対し、入学者数は40~50台で推移。26年度から定員を50人に変更したが、入学者は46人にとどまっている。同短大によると、在学生のアンケートでは学校に対する充足度が高く、授業の質や量を落とさず「週4日授業」を導入するなど工夫を重ねてきたが、入学者増につながらなかったという。
その背景として、18歳人口の急激な減少、保育・教育・福祉分野を目指す志願者の激減、四年制大学の志願者の増加を理由に挙げており、山村穂高副学長(63)は「社会環境の変化に尽きる」と話す。
在学生が在学している期間は教育活動を停止しない方針で、基本的な教育内容に大きな変更はなく、在学生の教育に支障が出ないように必要な教職員の体制を維持する。また、同法人が運営する山村学園高校など2校の運営には影響はないという。
山村副学長によると、同短大では豊かな自然環境や人的資源を活用した取り組みを行っており、「教育内容が熟成されてきたところだった」という。「新入生と2年生にとって最高の年にしなくてはならない。これまでの集大成となる教育を提供したい」と話した。









