午後2時46分、被災地には地震発生時刻を知らせるサイレンが鳴り響き、遺族らがそっと目を閉じて犠牲者への祈りをささげた。津波で町職員ら40人が死亡した岩手県大槌町の旧役場庁舎跡地には、職員小笠原裕香さん=当時(26)=を亡くした父人志さん(73)が足を運んだ。「最も娘を感じられる場所。ここで起きたことを語り継いでいきたい」と前を向く。
福島県いわき市の久之浜漁港には、漁を終えた漁船が戻ってきていた。地元の漁師佐々木徹さん(42)は、津波で漁船や漁具を保管する倉庫が被災。東京電力福島第1原発事故で操業は一時全面停止に追い込まれ、原発処理水の海洋放出も始まった。