埼玉新聞

 

車いすバスケ天皇杯、ついに栄冠 埼玉ライオンズ悲願の初優勝 創部48年、30年応援のファンも涙

  • 初優勝を飾った埼玉ライオンズ(c)Atsushi Sayama/BestSmile Japan

    初優勝を飾った埼玉ライオンズ(c)Atsushi Sayama/BestSmile Japan

  • 初優勝を飾った埼玉ライオンズ(c)Atsushi Sayama/BestSmile Japan

 埼玉ライオンズがついに栄冠をつかんだ。8日にTOYOTA ARENA TOKYO(都内・江東区)で行われた天皇杯第51回日本車いすバスケットボール選手権大会決勝で神奈川VANGUARDSに66―47で快勝。1978年の創部以来、初の王者に輝き、中井健豪ヘッドコーチは「積み重ねの一言に尽きる。まさにチームで勝ち獲った勝利。選手・スタッフを心から誇りに思います」と喜びを爆発させた。

 決勝は強みである攻守の切り替えの速さと連携力が存分に生かされた。第1クオーター序盤からこの日26得点の“点取り屋”大山伸明選手、司令塔の北風大雅主将を中心に速攻を展開。第2クオーターは熊谷悟選手、野本陵太選手が安定した外からのシュート力を見せつけた。

 第3、4クオーターはローポインター(比較的障害の重い選手)である古川諒選手が得点に絡むなど途切れることのない集中力で相手に重圧をかけた。財満いずみ選手、植田紘公選手が追い上げを断ち切る守りの堅さでオフボールでもチームを支え、一度もリードを許さず勝ちきった。

 創部から48年。今まで5度決勝の舞台に挑戦し、やっと手にした頂点。MVPにも選ばれた北風主将は「今までの負けてきた経験が生きた。何度も苦しい時間帯があったが、その経験があったからこそ踏ん張れた」。天皇杯3日間で4試合を戦い抜き、「本当に皆さまの声援が力になった。本当に本当に熱い声援ありがとうございました」と感謝した。

 優勝を見届けたブースターの中には涙を流し喜ぶ人も。30年以上応援しているというさいたま市から来た70代女性は「毎週チームの練習を見に行っていてとにかく、一回優勝してほしかった。うれしい」。山口県から応援に駆け付けた財満選手の母・恵美さんはは涙目で「結果が出て良かった。来年もこの喜びを経験できたらと思う」と2連覇に期待した。

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