埼玉新聞

 

埼玉の高校で最後の卒業式…統合で60年の歴史に幕 「地域に支えられ、愛され続けた学校なのだと改めて感じた」 県立皆野高校、3年生24人の新たな門出 地域ぐるみで祝福 街を卒業アルバムに

  • 卒業証書授与式を終え、記念撮影する3年生一同=7日午前11時半ごろ、皆野高校

    卒業証書授与式を終え、記念撮影する3年生一同=7日午前11時半ごろ、皆野高校

  • 卒業を祝うサプライズのポスターに歓喜する皆野高校3年生と保護者=7日午前8時半ごろ、秩父鉄道皆野駅

    卒業を祝うサプライズのポスターに歓喜する皆野高校3年生と保護者=7日午前8時半ごろ、秩父鉄道皆野駅

  • 【地図】皆野町(背景薄緑)

    皆野町の位置

  • 卒業証書授与式を終え、記念撮影する3年生一同=7日午前11時半ごろ、皆野高校
  • 卒業を祝うサプライズのポスターに歓喜する皆野高校3年生と保護者=7日午前8時半ごろ、秩父鉄道皆野駅
  • 【地図】皆野町(背景薄緑)

 学校統合により、本年度末で創立60年の歴史に幕を閉じる県立皆野高校(皆野町大渕、浅見和義校長)の最後の卒業式が7日、同校で行われた。全校生徒3年生24人の新たな門出を盛大に祝おうと、この日は同校ОBや地元事業者、企業など地域の人たちが連携してさまざまな催しを実施。「毎日が楽しく、充実した学校生活だった」と、卒業生は満面の笑みを浮かべ、3年間を過ごした校舎に別れを告げた。

 卒業生が登校する午前8時過ぎ、通学路の秩父鉄道6駅や皆野駅前の商店街、町役場などには、学校生活の思い出写真で彩られたポスター計11種40枚が掲出された。「学校がなくなっても、みんなでつながってほしい」と、LINEヤフー(東京都千代田区)が企画、地元事業者らが協力し、生徒には内緒で、街じゅうを卒業アルバムに変えた。

 駅のポスターを見た同校3年の黒沢涼華さん(18)、吉田蒼太朗さん(18)、田形勇吹さん(18)は「地域の方のおかげで、生徒数が少なくても、全く寂しくない3年間だった」「学校全体の卒業式でもあるので、参加者全員をたたえ合いたい」と声を弾ませ、学校へ向かった。

 同校体育館で行われた卒業証書授与式には、卒業生、教員、保護者のほか、歴代の卒業生や教員、町職員ら約150人が出席した。

 1期生(1969年卒業)の田嶋光作さん(75)が送辞を務め、「後輩のいない学校生活を過ごしたと思うが、卒業後も多くの仲間とつながっている。次に集まった時はみんなで校歌を歌いましょう」と読み上げた。

 生徒会長で3年の清水春音さん(18)は「地域に支えられ、愛され続けた学校なのだと改めて感じた3年間だった。全ての方に心から感謝したい」と答辞を述べた。

 式典後は、同社制作の卒業記念映像の上映会やコンサート、プチ同窓会、閉校舎イベントなどが行われ、一日中校舎ににぎやかな声が響いた。

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