高2死亡、窓から身を乗り出し車が横転 高校の教諭2人が書類送検 責任の明確化と謝罪、対応に関する情報公開など訴え…遺族、学校と県に要望書 「事故の原因は学校法人の組織的な管理体制の欠如」
私立埼玉栄高校サッカー部の監督とコーチを務める男性教諭2人が業務上過失致死傷の疑いで書類送検されたことを受け、遺族代理人の牧野裕貴弁護士は6日、同校を運営する学校法人佐藤栄学園と県に要望書を提出し、さいたま市内で会見した。
学校側に対しては、公的な場での責任の明確化と謝罪として、記者会見の実施を要望。捜査中を理由とした説明の拒否は受け入れることはできないとしている。理事長など学校経営層の責任の明確化と、調査委員会の提言に基づいた実効性ある再発防止体制の構築とその進捗(しんちょく)の報告も求めた。
県に対しては、文部科学省の「学校事故対応に関する指針」に基づく、学校への指導と点検の徹底を要望。安全管理を怠り、生徒の命を危険にさらし続けた学校側への公金支出は県民の理解を得られないとして、学校運営費など補助金の交付停止や減額、県の対応に関する説明責任と情報公開などを訴えた。
男子生徒の遺族は書類送検を受けて、「事故の原因は、学校法人の組織的な管理体制の欠如であるにもかかわらず、現場の教員だけを罰するのは『トカゲの尻尾切り』でしかない」と指摘。学校側に対して「事故について説明する場を設けてほしい。子どもを学校に預けた保護者が、安心して送り出せる環境を取り戻してほしい」とするコメントを出した。
■どんな事故だった 助手席側を下に横転、後部座席の2人が加勢か(以下2025年11月4日配信、書類送検前の記事)
さいたま市西区西遊馬の埼玉栄高校のグラウンドで2024年11月16日夜、同校の生徒らがグラウンド整備用の軽乗用車を運転し、横転させて助手席の男子生徒=当時(17)=が死亡した事故で、県警は近く、運転していた男子生徒(17)を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、さいたま地検に書類送検する方針を固めたことが捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、車両管理に不備があったとみられ、埼玉栄高校を運営する学校法人佐藤栄学園側を業務上過失致死の疑いで捜査している。
事故は昨年11月16日午後11時半ごろに発生。書類送検された男子生徒が運転する軽乗用車がグラウンド脇にあるのり面に乗り上げ、助手席側を下に横転した。助手席と後部座席に計3人の男子生徒が同乗しており、死亡した男子生徒が助手席の窓から身を乗り出していたため、車体と地面に体を挟まれたとみられる。男子生徒は頭を強く打って死亡した。後部座席の男子生徒1人も軽傷を負った。
捜査関係者によると、県警は運転していた男子生徒を過失致死傷容疑で書類送検するとともに、遺族側からの告訴に基づき傷害致死の容疑で書類送付する。後部座席に同乗していた男子生徒2人を運転していた生徒の行為に加勢したとして、現場助勢容疑で書類送付する方針という。









