埼玉新聞

 

<参院選>埼玉選挙区に9人 自公手堅く2議席確保狙う 増えた1議席巡る攻防に注目

  • 候補者らの演説を聞く支持者ら=4日午後、上尾市内(一部加工)

 第25回参院選は4日公示され、21日の投開票に向けて17日間の選挙戦に突入した。歴代最長政権に近づく安倍晋三首相(自民党総裁)の政権運営に審判が示される。安倍政権下での憲法改正に前向きな「改憲勢力」が、国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持するかが焦点。

 与野党は老後資金2千万円問題に端を発した年金不安や、10月の消費増税、経済政策「アベノミクス」を巡り論戦を繰り広げる。

 公選法改正により、今回から改選数が3から4に増えた埼玉選挙区には、6政党6人と諸派3人の現職と新人計9人(うち女性2人)が立候補。候補者らは届け出と同時に街頭に立ち、支持を訴えた。

 埼玉選挙区では、与党の自民党と公明党が手堅く2議席確保を狙う。残りの2議席を野党の立憲民主党、国民民主党、共産党、日本維新の会で争うとの見方が強く、増えた1議席を巡る攻防にも注目が集まる。

 3選を狙う自民現職の古川俊治氏(56)は「自民党は皆さんの日常生活を取り戻した」と、経済や外交面での安倍政権の成果を強調。高齢化や人口減少の課題に「新技術を開発し、必ずや未来を切り拓(ひら)く」と力を込めた。

 連立を組む自民から推薦を受けて再選を狙う公明現職の矢倉克夫氏(44)は「教育負担の軽減や認知症対策など、生活を大事にする政策が進められるのは生活優先の公明党がいるから」と実績を示しつつ、党の存在感を強調した。

 対する野党側の立民新人の熊谷裕人氏(57)は「民主主義を守る、弱い人の立場を守る、働く人を守る、災害から命を守る、この国の未来を守るという五つの約束をさせていただく」と、草の根からの民主主義実現をアピール。

 主要政党で唯一の女性となる国民新人の宍戸千絵氏(41)は、「国家公務員や民間企業で働きながら、親の介護を続けてきた。社会復帰をサポートする制度と政治の力が必要」と、時代に合った介護制度の充実などを訴えた。

 共産新人の伊藤岳氏(59)は「大学学費を半額にし、介護の深刻な実態を打開したい。マクロ経済スライドを廃止し減らない年金を実現する」と訴え、社会保障と年金問題に焦点を当てた。

 維新新人の沢田良氏(39)は憲法改正と消費税増税阻止を主張。「自民党と議論できる野党が国会に足りない。維新は責任をもって提案をし、日本の仕組みを変える」と述べ、他政党との違いを強調して支持を呼び掛けた。

 ほかに幸福実現党新人の小島一郎氏(48)、NHKから国民を守る党新人の佐藤恵理子氏(33)、安楽死制度を考える会新人の鮫島良司氏(64)が立候補した。

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