埼玉新聞

 

都道府県対抗女子駅伝、埼玉チームの見どころ 13日号砲 意地の走りで上位期待、躍進の鍵は

  • チーム一丸で上位を目指す埼玉チーム

 第37回全国都道府県対抗女子駅伝は13日、京都市の西京極陸上競技場発着コース(9区間42・195キロ)に各都道府県代表47チームが参加して開催される。昨年25位に沈んだ埼玉は今年も厳しい戦いが予想されるが、沢口監督(しまむら)は「1、2、3区で流れをつくって、(8位)入賞は諦めずにやっていきたい」と選手たちの奮起に期待する。

 2015年の7位入賞を最後に過去3年は23、18、25位と低迷しているが、レース展開を振り返ってみると悪くはない。1区を16年は2位で、17年は1位でスタートし、前回は4区終了時点で入賞圏内の8位と11秒差の10位につけていた。今回も総合力が高くない分、この先手必勝のイメージで“陸上王国”の意地を見せてほしい。

 沢口監督も鍵に挙げるのが1~3区の出来。1区赤坂(埼玉医科大G)は埼玉では初参戦となるが名城大の主将を務め、全日本大学女子駅伝制覇に導くなど、大舞台での経験と実績は十分だ。「後半に落ちないのが持ち味。前が見える位置で渡したい」と意気込むように、武器の堅実な走りでたすきをつなぐ。

 2区鈴木(富士見西中出、ヤマダ電機)は腰高できれいな走りをするスピードランナー。1キロまでの上りをうまくしのげば、スピードに乗っていけそうだ。3区山中(久喜中)は前哨戦の東日本女子駅伝の8区で区間賞に輝いた。得意の下りで順位を押し上げたい。

 ここまでで何とか入賞ラインに位置できれば、中盤から後半へ希望が持てる。三ツ木(春日部東高出、城西大)、蟹江(埼玉栄高)、四元、金田(ともに昌平高)の4~7区、昨年3区で区間10位と好走した8区鈴木(美里中)、スタミナ豊富なアンカー菊地(伊奈学園高出、ホクレン)で我慢のレースを展開する。

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