埼玉新聞

 

地域医療の空白解消へ…久喜「済生会栗橋病院」跡地に幸手の秋谷病院移転へ 来年4月目標、年内に協定も

  • 加須に移転した済生会栗橋病院跡地=久喜市小右衛門

  • 済生会栗橋病院跡地への移転を予定する秋谷病院=幸手市中4丁目

 久喜市で済生会栗橋病院(同市小右衛門)跡地に幸手市の秋谷病院(同市中4丁目)が移転する計画について、久喜市は5日、市と済生会、秋谷病院の三者が、年内に連携協定を結ぶ方向で協議を進めていることを明らかにした。同日の市議会一般質問に対する答弁。

 済生会加須病院が今年6月に開院。栗橋病院の跡地、建物の活用について、市と済生会、秋谷病院が協議を進めてきた。三者は▽済生会は旧栗橋町から譲り受けた土地を市に返還する▽建物は済生会が所有しながら秋谷病院が使用する▽市は秋谷病院移転に向け土地の使用、初期費用の一部を助成する―などで協力する。市はこれらの内容をまとめ、年内にも三者による協定を締結する意向を示した。

 秋谷病院は、年内の移転を目指してきたが、予定が先送りとなっていた。一般質問では、市は移転時期について「2023年4月1日を目指す」と答弁。議員からは「急なスケジュール」といった指摘が出た。

 市、秋谷病院は埼玉新聞の取材に対し「地域医療の空白を短くしたい、早期移転を目指したい。(4月1日は)あくまで目標」と明確な移転の期日については言葉を濁した。

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