埼玉新聞

 

<新型コロナ>10代死亡、未接種の女子学生…軽症で自宅療養中 家族が通報 心臓の痛みが最後の訴え

  • 【地図】さいたま市

    新型コロナ感染の10代死亡=さいたま市

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 さいたま市は20日、新型コロナウイルスに感染した市内の10代女子学生が9月17日に死亡したと発表した。女性は1人暮らしで、診療した協力医療機関の医師が軽症と診断し、医師らが自宅療養中の健康観察を担当していた。9月18日から連絡がないまま、翌19日午前10時20分ごろ、療養解除した。同日午後3時55分、家族が連絡が取れないと119番し、救急隊員が自宅で死亡を確認した。基礎疾患はなく、ワクチンは未接種だった。

 市保健所によると、女性は9月12日に発症し、13日に医療機関を受診。37・9度で喉の痛み、頭痛、意識障害などがあった。酸素飽和度は正常だった。14~17日は感染者情報把握システム「ハーシス」の入力や電話で対応し、17日にはショートメッセージで、心臓の痛みを訴えた。医師は胸郭表面の痛みと説明し、「分かりました」と回答。このやりとりが最後だった。

 18日以降にハーシスの入力などはなかったが、医師は「療養解除日が近くなると、体調が良くなってハーシス未入力の人が多く、女性もそうだと思った」と説明している。

 医師は発生届の提出から、健康状態の経過を総合的に判断して療養を解除したという。市保健所は「医師の判断と対応が適切だったかを評価するのは難しい」としている。

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