6年ぶり完全復活!燃え上がる古代住居、たいまつ行列…夜空を赤く染める 埼玉・行田 古代ロマンあふれる“さきたま火祭り” 古事記にちなみ、神話世界を表現
2025/05/05/10:53
国の特別史跡に指定されている埼玉古墳群を含む行田市埼玉のさきたま古墳公園で4日、さきたま火祭りが行われた。第40回の節目を迎えた祭りは、2019年以来の通常開催。新型コロナウイルス感染拡大のため、中止や神事のみの実施が続いていたが、6年ぶりに完全復活した。
火祭りは、行田商工会議所が始めた古墳まつり商工祭の催しとして誕生。火を放たれた産屋でコノハナサクヤ姫が海幸彦と山幸彦を無事産んだという古事記の物語にちなみ、古代ロマンあふれる神話世界を表現してきた。埼玉地区の自治会をはじめ、地域住民が中心となって運営している。実行委員長の小山桂一さん(63)は「皆さんの賛同や市の協力によって再び開催でき、ありがたい」と喜ぶ。
今回は初めて、地元の市立埼玉中学校の生徒たちもたいまつ行列に参加した。会場が暗闇に包まれると、メインイベントが開始。燃え上がる古代住居の産屋が夜空を赤く染め、稲荷山古墳からたいまつ行列が火の帯となって登場する幻想的な御神火降りでクライマックスを迎えた。