埼玉新聞

 

「20歳が楽しみ」 羽生で「子ども大学」開催、小学生14人が参加 ウイスキー蒸留所見学など3講座

  • 羽生蒸溜所内のポットスチル型蒸溜器を見学コースの窓から眺める子どもたち=羽生市西4丁目の東亜酒造

 羽生市の第12期「子ども大学はにゅう」が18日、同市内の東亜酒造(仲田恭久社長)と埼玉純真短期大学(藤田利久学長)で開かれ、市内の小学4年から6年の児童14人が参加した。東亜酒造の羽生蒸溜所ではウイスキー造りを学んだ。

 埼玉純真短大を主な教室にして毎年行われている子ども大学。今回は1日限定で開かれた。講義は三つあり、ふるさと学では東亜酒造を訪問。はてな学では埼玉純真短大で立体パズル作り、生き方学では同短大で人形の赤ちゃんを使った育児体験を行った。

 東亜酒造の訪問は「羽生の産業と歴史を知ろう」がテーマ。東亜酒造は江戸時代初期の寛永2(1625)年に秩父で酒造りを始めたのが原点で、昭和16(1941)年に羽生市に本社を移している。約400年の歴史がある。子どもたちは、昨年完成した羽生蒸溜所に興味津々だった。

 蒸溜所では、見学コースに沿ってウイスキーができるまでを学んだ。大きなポットスチル型蒸溜器にはびっくり。ウイスキーのたるの多さにも驚いた。子どもたちが20歳になったとき、東亜酒造から同社製のウイスキーがプレゼントされることも決まった。

 参加した寺田晴南(せな)さん(5年)は「ウイスキーのことや、お酒のことなどを教えてもらって興味が湧いた。20歳になったらウイスキーがもらえるので、楽しみ」とにっこり。

 野川真桜(まお)さん(6年)は「蒸溜所の蒸溜器がすごく印象的だった。ウイスキーのたるがいっぱいあるのにも驚いた。普段見れない蒸溜所の中が見られて良かった。面白かった」と話していた。

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