埼玉新聞

 

満足の味、気軽に! 絶妙うな重の自販機が登場 24時間いつでも味わえる老舗の伝統、レンチンですぐに

  • 「浦和の伝統的なうなぎの食文化を発信する手助けになれば」と笑顔で話す金子さん

 1886(明治19)年創業、さいたま市南区の川魚料理店「うらわのうなぎ萬店(まんだな)」は店内で提供しているうな重を自宅でも気軽に楽しんでもらおうと、冷凍うな重の自動販売機を設置し、販売を始めた。

 取り扱い商品は「鰻重弁当(松)」5400円(税込み)。厳選した国産活ウナギを職人が一尾一尾丁寧にさばき、串打ち。素材に合わせて絶妙に焼き上げ、甘めのたれが染みたご飯と一緒に出来たての風味を再現するため急速冷凍している。調理は重箱のふたをしたまま電子レンジで数分温めるだけと、いたって簡単だ。

 同店の金子篤史さんは「コロナ禍の非接触・非対面ニーズの高まりや仕事で帰りが遅くなってしまう方にも24時間いつでも食べられるように設置した。約半年かけて冷凍保存や容器など試行錯誤を繰り返してきたので、きっとご満足いただけるはず」と自信を見せる。

 自販機の設置場所は同店舗駐車場内。決済は交通系電子マネーなどキャッシュレス対応のみ。売上金の一部は災害義援金や難民支援団体、子ども食堂などに寄付される。

 問い合わせは、同店(電話048・862・5648)へ。

ツイート シェア シェア